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【Rollei】ワイドなローライ、はじめませんか⁈

【Rollei】ワイドなローライ、はじめませんか⁈

昨今、外出もままならず、休日は家でカメラをいじったり、前に撮影した写真を見返してみたり…
すると、最近の写真の量の多さに我ながらびっくりします。
デジタルカメラにズームレンズを装着し、気の向くままにバシャバシャ撮った写真は… 気が付くと、見返すときもパソコン上でパラパラと早送りのように見るだけに…

そうだ、この機会にフィルムの整理でも… と思い立ち、昔のファイルをめくってみると、これが案外楽しいもので…
ネガフィルムのものは、画像を確認するのはちょっと難しいですが、リバーサルフィルムで撮影したものはフィルムの状態でもそのまま作品として鑑賞できます。
特に中判カメラで撮影したものは、フィルムサイズが大きいぶん見応えもあり、時間も忘れて1枚1枚じっくり見てしまいます。

そんな中の1枚。

10年くらい前に実家から私鉄で2,3駅離れた多摩川で撮影したものです。
季節は今と同じくらいの時期、手持ちでの撮影ですが結構細密に撮れました。(まぁ、最新デジタルには敵いませんが…)
何より川面のグラデーションが豊かに表現でき、なんてことはない写真ですがお気に入りの1枚になっています。

そして、これを撮ったカメラがこちら。

「Rolleiflex 4.0FW」
2003年に発売されたローライフレックスの広角撮影専用機。
1961年から1967年まで製造されていた「Wide-Angle Rolleiflex」の復刻モデルです。

「Wide-Angle Rolleifex」は、「Rolleiflex 2.8E2」の機構をベースにCarl Zeiss Distagon 55mm F4を搭載。
銘機と謳われ、当時のプロカメラマン御用達のお仕事カメラでした。

今回の「Rolleiflex 4.0FW」は、Schneider Super-Angulon 50mm F4という新たに設計されたレンズを搭載。
35mm判換算で28mm相当とよりワイドになり、ローライ独自のHFTコーティングが施されています。

さらにLED表示の電子露出計が内蔵され、旧式のセレン式露出計よりも精度の高い露出計測が可能になっています。

ただし、旧タイプから省略されてしまった機能も。
ローライフレックス固有のフィルム装填法であったオートマット機構が省かれ、通常のスタートマーク式のフィルム装填になりました。

クラシカルな雰囲気の外装を纏っていますが、標準レンズ搭載の2.8シリーズや3.5シリーズよりも大きな口径のレンズ2つが並ぶ姿は迫力があり、ちょっとワイルドな印象を受けます。

では、作例をいくつかご紹介。


Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PROVIA 100F

上の写真と同じ多摩川河川敷での撮影です。
現像してみたら、手前の立木が3D写真のように飛び出して見え、びっくりした1枚。


Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PROVIA 100F

花の色が鮮やかに表現され、こちらも浮き立つような立体感が。
HFTコーティングとリバーサルフィルムの組み合わせは、かなり印象的な画になります。


Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PROVIA 100F


Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PROVIA 100F

どちらも横浜での撮影。スクエアでの広角撮影は画面の広がり感こそ少ないですが、寄りで撮った被写体の立体感はかなり強調される感じがします。

続いては、昨年末出勤の途中で撮影した新宿の風景。
本来はリバーサルフィルムの方が好きなのですが、最近はフィルムも現像代もかなり上がってしまって… ネガでの撮影です。

Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PRO160NS

ネガでもこれだけの色が出ます。

Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PRO160NS

樹の向こうに太陽が。撮る際、かなり眩しかったのですが、フレア等は抑えられています。これもコーティングの力か?

Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PRO160NS

実際にその風景を前にしていると、ファインダースクリーンに映し出される画が広角であることは感じられるのですが、いざ写真になってみるとあまり広角感がない気が…
やはりスクエア画面のせいでしょうか。
でも逆に言えば、街中でのスナップ撮影に常用できるカメラとも。
先に「WideーAngle Rolleiflex」をプロフェッショナルのお仕事カメラと言いましたが、この「Rolleiflex 4.0FW」はもっと肩の力を抜いて使うのに適したカメラ。
スナップ的に普段撮影を楽しみながら、ちょっと上下に傾けるだけで、ぐっとワイド感が表現できたり…

Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PROVIA 100F

Rolleiflex 4.0FW(Schneider Super-Angulon 50㎜ F4) FUJIFILM PRO160NS

広角単焦点オンリーと言うと、撮れる写真が限られてくるように感じますが、「Rolleiflex 4.0FW」なら撮影領域もかなり広がりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

[ Category:etc. | 掲載日時:21年01月11日 18時30分 ]

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