『Planar 80mm F2.8 HFT』

2003年3月発売の、ライカスクリューマウントレンズ。

日本のコシナ製OEMであるRollei 35RF用交換レンズとしてラインナップされていました。

少量生産であった為に、なかなかお目にかかれない、知る人ぞ知るモデルです。

二眼レフの代名詞とも言えるローライフレックスの現代版『Rollei 2.8FX』に搭載されていた

同名レンズの光学設計をそのままに、ライカ互換のLマウントとしたもの。

組み立てとレンズ研磨はドイツのローライ本社で行なわれており、真鍮製の鏡胴はなかなかの質感です。

見よ！この誇らしげな“Made in Germany”の刻印を･･･！

中判の場合は標準となる80mmという画角は、35mm判においては中望遠となりますが･･･

元々6×6というフォーマットを充分にカバーするイメージサークルを持っている事を考えると、

所謂｢美味しいところ｣だけを使った、贅沢な設計とも言えます。

Planar銘のレンズといえばT*(ティースター)コーティングを思い浮かべる方も多いかと思いますが

近代ローライとツァイス共同開発の技術、HFTコーティングも魅力の一つ。

フレアの低減と色ノリの良さで、Planarの真髄を体感できます。

このレンズが発売された2003年当時は、まだまだフィルム全盛期。

今なら、デジタルのライカでこんな楽しみ方も出来ます。

EPSON R-D1の発売が2004年ですから、ここ十年のデジタルカメラの進化には驚かされますね。

はたまたこんな使い方も？

意外と似合いますね･･･。

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