【SAMYANG】35mm F1.4 AS UMC × FUJIFILM X-T4
FUJIFILM Xマウントのサードパーティーレンズを探していた際に、このレンズを見つけて気になっていました。
実際に使用する機会ができたので、ご紹介いたします。
初めてこのレンズを見た時、望遠レンズなのではないかと目を疑ってしまいました。
FUJIFILM純正レンズが非常にコンパクトですし、焦点距離35mmのレンズでここまで大きなものを見たことがなかったからです。
とはいえ、見た目に特徴があると写りにも特徴があるのではないかと撮影前はとてもワクワクしました。
FUJIFILM純正レンズと同じく絞りリングが搭載されています。明るさはF1.4~F22で、クリック感もあります。
今回、このレンズを一緒に使用したのはFUJIFILM X-T4です。
このレンズはマニュアルフォーカスで手振れ補正も付いていないので、ボディ内手振れ補正が付いているX-T4ですと安心して撮影できました。
また、ミラーレス機ですので拡大表示やフォーカスピーキングでマニュアルフォーカスが非常にやりやすかったです。
では、撮影した写真をご覧ください。
まずは開放F1.4でセミを撮影しました。
最短撮影距離は0.3mなので小さな昆虫も大きく写すことが出来ました。
被写体のセミはしっかりと描写しつつも全体的に柔らかな写真となりました。
開放での背景のボケはどの写真もトロトロに溶けて、玉ボケも出しやすいところが、私の好みに合いました。
こちらは絞り値F4で少しアンダー目に撮影しました。
水の滑らかな流れや濡れた岩の質感を描写してくれています。
絞り開放で明るく柔らかな写りとは反対にアンダーでの撮影は影がしっかり引き締まり、その場の雰囲気を見事に醸し出してくれます。
最後は遠景の写真です。
電車や鉄橋の解像感はもちろんのこと、手前の草木や川の石ころの描写もしっかりしています。
周辺減光も特にみられません。
いかがだったでしょうか。
近距離撮影でも遠景の風景撮影のどちらでも十分な力を発揮してくれるレンズだと私は感じました。
サードパーティーレンズが純正レンズと比べてどうなのかと疑問をすっきりと払拭してくれました。
大きさと重さはありますが、しっかりとホールドできるところがいいのではないでしょうか。
マニュアルフォーカスでじっくりと撮影を楽しみたい方におすすめです。