【SIGMA】熱帯植物園
今回、私が選んだカメラは、2015年に発売された
【SIGMA dp0 Quattro】です。
これを持って熱帯植物園へ行ってきました。
レンズは14mmF4。
35mm判換算で21mm相当の焦点距離です。
歪曲収差が少ないのが特徴です。
目の前いっぱいに広がる熱帯の植物たちを、
一つとして逃がすまいとシャッターを切ります。
目に映る迫力をそのままに。
dp0の超広角と極限まで抑え込まれた歪曲収差だからこそできる表現ではないでしょうか。
もっとこの熱帯の世界を切り取りたいと、ワイドでもいくつか撮ってみました。
ワイドなら風景をとるべきかと思いながらも、あえて切り取ります。
そしてdp0のもう一つの魅力とも言えるのが、この描写力です。
まるで今もその場にいるような感覚、
鬱蒼と根差す植物たちの呼吸や静かな熱気も全て繊細に丁寧に写されています。
またこの赤の表現も素晴らしいです。
明るすぎず、暗すぎず、個人的にとても心地の良い赤です。
この日はあいにくの天気で園内も外も暗かったのですが、
だからこそ様々な色がより鮮やかに浮かび出たような気がします。
植物園周辺では東京オリンピックに向けて、多くの場所で工事が行われていました。
もう来年なのかと思いながら工事をしているところも含めて撮りました。
いかがでしたでしょうか。
『SIGMA dp0 Quattro』
目で見たそのままをリアルに描写する力を持ちながら、
同時に目で見た以上の世界観を演出しているようにも思います。
広角の短焦点レンズというのは、
被写体との距離によってこじんまりした写真になりがちです。
そのかわり、壮大な景色を強調させることもできます。
このカメラで、新たな表現を見つけることができるかもしれません。
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