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【SIGMA】 マクロで切り取る-7-

【SIGMA】 マクロで切り取る-7-

普段目にしている世界とちょっと違った世界を楽しめるマクロレンズ。本ブログではスタッフおすすめのマクロレンズをご紹介していきます。
本日ご紹介するレンズは、SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMです。

「カミソリマクロ」の異名を持つ70mmマクロレンズをはじめとして、「ズームマクロ」などの18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM等、昔からマクロレンズに定評のあるSIGMA。
今回はその中から150mmの焦点距離を持つ本レンズをNikonのD850と共に撮影に出かけてみました。

こちらのレンズは、シグマ SA マウント、キヤノン EF マウント、ニコン F マウント、ソニー A マウントで登場しました。発売は2011年。マウントのラインナップを見るとその時間の経過を感じます。今回はその中からニコンFマウント用を選択しました。レンズ内部は13群19枚のガラスが用いられ、絞りは9枚(円形絞り)で開放F値がF2.8と大口径、それでいてOS(シグマ独自の手ブレ補正OS[Optical Stabilizer]機構)搭載と十分なスペックです。

写りは非常にシャープ。AFの合焦も素早く正確で非常に使いやすいです。D850の精細さと相まって薄暗い水族館の照明でも、生き物たちを精細に写すことができます。うろこのざらざら感やひれの尖った様子、そして目の様子など触らなくとも見ただけでその質感が分かるようです。ホウボウはまるで彫刻かのような緻密さ。胸鰭の色彩も鮮やかです。

訪れたのはクラゲの展示で世界的に有名な水族館。様々な種のクラゲがたくさん並びます。クラゲは刺胞動物門に属する立派な動物。一部、有櫛動物門のクシクラゲ等も含まれますが、水中で浮遊生活をする動物です。一体どのようにしてこのようなボディデザインとなったのでしょうか。見ているだけでワクワクしてきます。

触手の形状や長さは種によって異なります。ガラス越しの撮影であっても正面から撮ることを意識すれば、屈折の影響を受けにくくシャープに写すことができます。斜めから撮影するとガラス、水と屈折率の違いでまっすぐ見ているはずにも拘らずボケたようになってしまいます。加えて水族館などの薄暗い場所で撮影する場合は黒目の服を着ていくのがベストです。明るめの服を着ていくと自分の服が反射してガラス面に映ってしまい写真を撮るとそれが写り込んでしまうのです。

最短撮影距離は38cm。ガラスの前にピッタリとくっつかなくても大きく撮影することができるディスタンスと焦点距離です。人の多い水槽でも一歩引いて撮影することができるので、順番待ちの煩わしさもなく軽快に生き物たちをカメラに収めることができました。また、150mmの大口径レンズながら重さはたったの1,150g。もっと大きく重たくてもおかしくないようなレンズですが、これで収まっているのが使いやすさに直結しています。レンズ単体としては数値上の重さがありますが、実際に手にしてみるとカメラのグリップや両手でかまえたときの重心等により、そこまでの重さを感じませんでした。

最後は別場所の金魚をパシャリ。
一眼レフ用のレンズということもあり発売から時間が経過しているものの、現在のレンズと比べても見劣りしない描写のレンズでした。
今回は水族館での使用でしたが、大口径の望遠レンズとしても使い道のあるレンズです。ボディの力もありますが薄暗い環境であそこまで早く正確なAFですから、屋外のポートレート撮影なども楽しめそうです。
既に新品の販売は終了しておりますが、中古価格はそれなりにお手頃になってきたように思います。しかし、あまり多く中古品が出てくるものではありませんが、出てきたときは狙い目かもしれません。ぜひこの描写をお楽しみいただければと思います。

いかがでしょうか。
今回は『SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM』 をご紹介いたしました。
次回もお楽しみに!
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[ Category:Nikon SIGMA | 掲載日時:23年10月16日 12時00分 ]

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