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【SIGMA】伝説的レンズの意思を継ぐ『Art 17-40mm F1.8 DC』はSONYユーザーにこそ使ってほしい

【SIGMA】伝説的レンズの意思を継ぐ『Art 17-40mm F1.8 DC』はSONYユーザーにこそ使ってほしい

SIGMAの『F1.8通しズーム』と言えば一眼レフ用に発表された【SIGMA A18-35mm F1.8 DC HSM】をパッと思い浮かべる方も多いと思われます。大口径ズームレンズでありながら小型且つ軽量という魅力によって一世を風靡したあのレンズが生まれてからもう10年と少しの歳月が経ちました。この度あれからさらにパワーアップした形で【SIGMA Art 17-40mm F1.8 DC】が堂々の登場。改めてこのレンズの魅力を語るとともに今回はSONYのカメラとの相性の良さもお伝えします。

さて、予想を裏切り期待を超えてくるのがSIGMA。
私自身このレンズを予想はしていたものの、いい意味で裏切られ期待を大きく上回るスペックには驚きました。まず語るべきはその焦点距離がワイド側も望遠側も広がっていることでしょう。35mm換算にするとまず「18-35mm」は約27mmから52.5mmとなります。この時点で既に使いやすい焦点距離を抑えたズームレンズである事は間違いありませんが、これが「17-40mm」となると約25.5mmから60mmです。ワイド側の1ミリは画角に大きく影響するので言わずもがな、望遠側は換算で10mm弱も伸びました。大雑把に言ってしまうと「27-52mm」と「25-60mm」で比較をしているようなもの。焦点距離のイメージが染み込んでいる方であればあるほど同じレンズとして扱うには後者の方が出来ることが多すぎると思っていただけるはずです。

上から順番に17mm、35mm、40mm。
望遠側が40mmでストップすることが気になるかと思いましたがそこは自らの足でカバー。
自分が思った「撮りたい」を実現できる期待が湧いてきます。

ここで気になってくるのが最短焦点距離。本レンズは最短28cmで最大撮影倍率は1:4.8(焦点距離40mm時)。
流石にマクロとまではいきませんがハイスピードレンズであるが故にボケ感が演出し寄れている感はしっかりと感じられます。使用していて「こんなに寄れるのか」と思ってしまうほどに。
これはぜひ感じていただきたい魅力で、F値が通しで変わらないため【SONY VLOGCAM ZV-E1】などに装着して強いボケ感を伴った動画撮影にもオススメです。

上が17mm、下が40mmでの最短撮影です。
ワイドかつ近接撮影という強烈な特徴で作例のような風合いを強調した写真も撮れるほか、40mmでとにかくモノを大きく写す業もインパクトがあり多用できそうです。
冒頭でも軽く触れましたがここまで寄れれば望遠側の足りなさはイメージするほどでもなく、むしろ物理的に寄れることによってボケを生かした印象的な撮影が可能。

もちろん最短まで使用せずともこの近接撮影力を生かして想像力の赴くままに撮影を楽しむことができます。
今回使用した【SONY α6700】はバリアングル液晶のため画面の可動範囲が広く、【SIGMA Art 17-40mm F1.8 DC】の寄れるレンズとしてのポテンシャルを存分に生かすことが出来ました。
自由自在に構図を操ることが出来るレンズの“自由度”自体を支えるのもカメラの一つ仕事です。

今度は試しに35mmと40mmで比較して最短撮影を行いました。すると差は歴然。
一見小さな差にも見えますがこの差を埋められるかどうかで画作りが完全に変わるため、40mmが使えることによりシャッターチャンスも自ずと増えました。
被写体によっては40mmがあることで救われる構図のシチュエーションが間違いなく存在します。

動画を撮影するうえでどうしても気になるフォーカスブリージングも純正レンズに引けを取らないほど良好です。
手前から奥へピント位置を変えながら写真を連続するので是非この正確性をご体感ください。

液晶を覗きながらピントリングを何度も回して確認しましたがほとんど画角の差が感じられません。
まさに驚異的と言えるレンズクオリティです。

・・・

如何に便利かつ高品質なレンズであるかは上述の通り。
換算およそ25-60mmのF1.8通しズームレンズと聞くだけでも十分なもの、作例も通してより実感いただけておりましたら幸いです。

更にここでお話しておかなければならないのはこのレンズのサイズ感、そして重量です。
まず公式からの情報としてSONY Eマウント用のサイズはφ72.9mm x 117.9mmかつ、重量が525g。その外観からはスペックを想像できないようなコンパクトな仕上がりかつ、「ほぼ500g」と言ってもいいところまでの軽量化が為されています。あえて近いレンズを挙げるとすると【SONY E 16-55mm F2.8 G SEL1655G】が494gなので、換算60mmまでの望遠で十分な撮影環境かつF1.8の明るさが欲しければ【SIGMA Art 17-40mm F1.8 DC】一択。価格も少しSONY純正の方が高い為、ボケ感も最低限のズームも欲しい!という要望には間違いなく応えてくれるハイコストパフォーマンスレンズと言えます。

キットレンズからのステップアップにしては少々高額だと思われるかもしれませんが、このレンズさえ持っておけば常に感動的なボケを持つ描写が安定して手に入ることは折り紙付き。むしろ他のレンズでは代替できず、この魅力を持つレンズとしては安いと言っても過言ではありません。もしこれ以上の何かを求めると例えばズームが無くなる、F値が暗い、より高額になる、大幅なサイズアップ、などの代償が必要となります。つまり求める人にとっては明確な答えとなるレンズなのです。

このサイズはSONYのAPS-Cセンサー搭載機に装着して非常に良いバランス感。
例えば今回使用した【SONY α6700】はバッテリー込みの重量が493gで本レンズとの合計では1kgを切る組み合わせとなります。
更にボディの高いグリップ感とレンズの重量でバランスも取れているため、例えば長時間動画撮影をしても極端に手が疲れることはありません。

いかがでしたでしょうか。
スペックを知り、サイズと重量を知り、描写を知る。インプットの段階を踏むごとに欠点の無さに毎度驚かされるレンズでした。
良い情報ばかりを頭に入れた後で撮影に赴きましたが流石にArtの名を冠するだけあってその描写力はご覧いただいた通り言うことなし。F1.8という大口径を実現していながら安定してこのクオリティが出せるのはSIGMAの本領と言えるでしょう。

各マウントで発売されるうえでAPS-Cセンサーが主戦場のFUJIFILM Xマウントにおいて特に超大の人気を誇ることは想像に容易いこと。
一方で動画撮影やAFスピード、そしてミラーレスカメラの歴史を最も長く紡いできたSONYのカメラに装着してこその魅力もお伝えできていれば幸いです。
語りつくせぬ魅力が存分に詰まっている【SIGMA Art 17-40mm F1.8 DC】、この受け継がれた伝説をぜひこの機会に。

↓その他のマウント用はこちら↓


[ Category:SIGMA SONY | 掲載日時:25年07月10日 18時00分 ]

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