いつもは写真ばかりの筆者ですが、少し前から動画にもチャレンジしようと思い立ちました。
現在は自分に合うボディを探しているところです。
コンパクトでスチルもムービーも妥協したくない、そしてやっぱり持ち歩くなら見た目やカスタマイズ性も気になります。
こうした中で視野に入ってくるのがSIGMA fpではないでしょうか。
コンパクトデジカメ感覚で持ち歩くならばと、レンズはLeica エルマリート TL 18mm F2.8 ASPH.を選択しました。
TLレンズはAPS-C機用のレンズなのでフルサイズ換算27mmにクロップされます。
RICOHのGRシリーズにも近い画角でスナップ写真と同じ感覚で動画も撮ることができます。
今回のロケーションは海、実は以前ご紹介したブログと同じ日に撮影を行いました。
どちらも個性的なカメラでとても撮影が楽しかったと記憶しています。
まずは撮影した動画からご紹介したいと思います。
動画を撮影するようになり、はじめてALL-IやGOP(IPB)などの収録方法があることを知りました。
カラーグレーディングや編集を円滑に進めるために使い分けることが効果的です。
ALL-I(All-Intra)とは簡単に表現するならば、動画の1フレームずつをパラパラ漫画のように保存する収録方法です。
サイズも大きくなりますが編集の自由度が高く高品質な動画に仕上げることができます。
GOPとはGroup of Picturesの略、ファイルサイズは小さくまとまり、便利です。
しかしキーとなるフレームを中心として、すでにある程度グループ化されているため編集の自由度はALL-Iに比べると低くなります。
今回は撮って出しの映像を意識し手軽に撮影したいということからGOPにて収録しました。
何事も手軽さをもとめてしまう筆者ですが次は腰を据えてALL-I収録もしてみたいと思います。
さてここからは動画を切り出したもので各カットをご紹介します。
微ブレがどのカットにも出ています。次回はぜひジンバルをを取り入れようと思います。
今回はfpのティール&オレンジを使用しました。
普段はFUJIFILM機を使用している筆者にとってはフィルムシミュレーションの様な感覚で使用する事が出来ました。
レンズのASPH.は非球面レンズの意、シャープな描写が魅力的です。
動画でもその片鱗を感じる事ができます。
こちらは三脚を用いて撮影、右にパンさせてみました。
自由雲台を持ち出したのですがこの時早くもハンドル付きのビデオ雲台の重要性に気づきました。
はじめてのことばかりで大変勉強になります。
岩場の間に海を望むことのできる場所、時々横切る船も見ることができます。
かすむ水平線がきれいです。
逆光で鳥居を撮影、特徴的な文字が印象的です。
朝目が覚めると全てがこの文字になっていたら…という妄想をしてしまいます。
飛んでいるトンビを見つけました。
やわらかい青とアンバーに寄った葉がきれいです。
写真に切り出してもかっこよくキメてくれるトンビに感謝です。
写真を撮る時には1枚きりの瞬間をおさめたいと思っていたのですが、
動画を録るときはせっかくなので動きを意識して撮影に臨むようにしています。
風など写真には写らないものをおさめてくれる動画は偉大だと身に沁みます。
ねこちゃんを発見、しばし観察させてもらいました。
全体的に丸いフォルム、人慣れしているのか動きはゆっくりとしていました。
ねこちゃんに夢中になり過ぎてバッテリーがピンチに…。
動画などをしっかり撮影する場合には予備は必須とも言えます。
モッコウバラという品種のようです。オレンジが強調され金木犀の様な色に、
やさしい甘い香りがします。
いつかの未来、香りも残せるという事が可能になればいいなと思います。
ゆらゆらと揺れる水面、延々と見ていられます。
小さいころ、川や海で遊んだのをよく覚えています。
海に来るたびあのころの夏休みが恋しくなります。
一日を通して他のカメラやレンズ、三脚も持っていたのにもかかわらず疲れはそこまで感じませんでした。
体力のない筆者にとって、一日を難なく撮りきることができるカメラこそ探していたものなのかもしれません。
さて、fpとエルマリート TL 18mm F2.8 ASPH.はちょっとしたお出かけにぴったりな組み合わせでした。
コンパクトながらも何でもできる可能性を秘めたカメラだと感じます。
Lマウントアライアンスにより広がるレンズ群、直感的な操作、多様な収録方法など使い手によってさまざまな使い方ができます。
今回はストラップを取り付けたのみでしたが、音声収録用にマイクを取り付けてもよし、グリップやブラケットを取り付けてもよし、まさに自分の手で育てるようにも思えます。
何でもできる気持ちにさせてくれる一台、ぜひお試しください。