動画を学び始めると多くの方がジンバルに憧れを抱くと思います。
筆者も漏れなくその一人でした。
重いしどうせ持ち歩かないだろう…と導入を見送っていたのですが、晴れてこの度そんな悩みを吹き飛ばすジンバルを手に入れましたのでご紹介します。
ZHIYUN (ジーウン)のCRANE M2Sです。
最近発売されたCRANE M3やペイロード(耐荷重)も十分なCRANE 3SやWEEBILL 2 PRO等も人気の機種ですが、今回ご紹介するCRANE M2Sの魅力は何といってもその軽さ。
本体重量は約500gです。数kgの荷物を持ち歩く身としてはもはや0に近いといっても過言ではありません。
本当にミラーレスを任せられるジンバルなのか心配になるほど軽量です。
ペイロードは公開されていませんが、対応機種を見る限りSONY α7 III+FE 50mm F1.8も対応可能とありかなりパワフルなジンバルと言えそうです。
詳しい操作などもご紹介したいのですが、今回はSIGMA fpとともにV-LOGを撮影しましたのでぜひご覧ください。
○今回のセッティング
SIGMA fp:軽さとシンプルな操作性、カラーモードのティールアンドオレンジも魅力。M2Sにピッタリな一台だと思い選択。
SIGMA Contemporary 45mm F2.8 DG DN:レンズキットにもなっている定番のレンズ。これ一本でほとんどの物を撮影する事ができます。
ZHIYUN CRANE M2S:持ち歩いても筋肉痛にならないすばらしいジンバルです。
K&F Concept NANO-X バリアブル NDフィルター:77mmのものにステップアップリングを介して55mm径のレンズに装着しています。
この後は静止画切り出したものをご紹介しながら振り返ってみたいと思います。
久しぶりに関西を訪れました。いつも電車やバスを使うため助手席に乗りながらカメラを回すのはすごく新鮮でした。
タクシーを題材にした映画を見てからついつい車窓を撮影してしまいます。
車のガラス越しと言う事もありライトがふんわりした雰囲気に。
夜明け前の空のグラデーションが本当にきれいです。
こちらもガラスによってライトが横に伸び、アナモフィックレンズを通したような、まさにシネマな雰囲気に。
近づきすぎるともはや何かわからなくなってしまう巨大なクレーンはこれくらい離れた距離から見るのが一番かっこいい気がします。
夜も明けてきました。
軽いといって選んだ機材も約1kg、そろそろ手もプルプルしていたのですが見事にブレを補正してくれています。
手振れ補正の搭載されていないfpですが今回選んでよかったと思いました。
柔らかな朝焼け、全編ティールアンドオレンジで撮影していますが本当になんにでも合うカラーモードだと感じました。
透明感のある朝、浮き輪が良いアクセントになっています。
水面がタプタプと柔らかく眠い目をこすりながらずっと眺めていました。
京都へ移動、鴨川は人で混み合っていたため「京都の鳩」にモデルを務めてもらいました。
ジンバルを使用しても激しい揺れは吸収できないことがあります。
それを防ぐために自然とすり足になり、呼吸も深く、気配も消えるような意気込みで撮影を行いました。
すり足はもっとうまくならなければと反省。
慣れない態勢だったので少し腰に来ました。
凛々しい鳩です。
バスが混み合う京都では飛行能力があるということがとてもうらやましく感じました。
満足のいくまで鳩を眺めました。
八ッ橋を購入し帰路につきました。
今回は手軽にV-LOGを楽しみたいと思い機材を選択したのですが、このセットであれば本格的な撮影もしっかりと行う事ができると感じました。
気になった点としては誤ってLEDライトを点灯してしまうということくらいでした。
fpの文字の横にライトが付いているのですが、左の赤いレバーで点灯させることができます。
しかもこれがまたかなり明るく頼りになるライトなのです。
前方には注意して使いましょう…。
これに関しては筆者の操作スキルの問題なのでこれからもっとM2Sと仲良くなりたいと思います。
そして本当に素晴らしいと感じたのはバッテリー持ちの良さです。
使わないシーンでは電源を切りつつ2日間しっかりと使用したのですが、危うげなく撮影を終える事ができました。
USB充電もできる為いざとなっても安心です。
軸のロック機構も持ち運びには嬉しくいろんな所へ持ち出したいと思える逸品でした。
手軽なジンバルをお探しの方やこれから動画に挑戦したいという方に最もおすすめの機種だと思います。
ぜひ楽しいジンバルライフを。
今回使用した組み合わせです。
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