【SIGMA】Let’s talk about aspect ratio
【アスペクト比】 画像の縦横比のこと。
写真におけるアスペクト比には、オーソドックスな3:2・4:3・1:1・16:9などがあります。
それぞれのアスペクト比には違った個性があり、同じ被写体を撮影したとしても、アスペクト比が違うだけで、受ける印象がかわってきます。
「自分が一番好きな比率はどれか」
今年一年は様々なアスペクト比での撮影に挑みました。
一年で撮影した写真を振り返ってみると、16:9での撮影が一番多かったという結果が出ました。
元々、映像分野からこの世界に入ったので、3:2などの比率より16:9のアスペクト比が一番馴染み深いと言えます。
今回は、その16:9とはまた違ったアスペクト比【21:9】が撮影できる「SIGMA fp」と「Contemporary 45mm F2.8 DG DN」のセットで撮影をしました。【21:9】は俗にいう「シネマスコープ」と呼ばれるアスペクト比です。
16:9の比率よりもさらに縦のサイズが狭く、よりワイド感を感じられる比率です。
「スコープ」と呼ばれるスクリーンサイズも数種類ありそれぞれ呼び方が異なります。
海外では「ワイドスクリーン」などとも呼ばれているそうです。
今回はカラーモード【ティールアンドオレンジ】を選択しました。
【21:9】のアスペクト比と【ティールアンドオレンジ】、この二つが使えるというだけでも「fp」を選ぶ理由になり得ると思います。屋外と屋内の境目にあたる部分で撮影をしました。ハイとアンダーのコントラストが強く、画面の立体感も良く感じられます。45mmの焦点距離でもアスペクト比が違うだけでワイド感が増します。
人は、見えない部分があるとそこを「想像」します。
全てが見えていると、一見情報が多く感じられますが、
「想像」をする余白がない。とも言えます。
被写体の配置、奥行きをどれだけ入れるか、光の方向性など、アスペクト比の違いによって、画面の構成の仕方が変わります。
3枚の写真を並べてみましたが、主要な被写体を画面の左配置にするくせが私にはあるようです。
上下が狭い分、左右の配置時のワイド感が増す気がします。
アスペクト比によって表現できる世界が様々に広がっていきます。
普段の変わらない風景も、違うアスペクト比で覗いてみると、すこし変わって見えてくるかもしれません。
皆様も是非、いつもと違ったアスペクト比で写真を撮ってみて下さい。きっと違った世界が見えてくると思います。