【SIRUI・FUJIFILM】1.25X アナモルフィックアダプターで撮る由比ヶ浜
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本ブログでは2023年1月上旬にSIRUIから発売予定の「SIRUI (シルイ) 1.25X アナモルフィックアダプター」をご紹介させていただきます。
そもそもアナモルフィックレンズとは何か、ということを簡単に言ってしまうと「シネマチックな映像が撮れるレンズ」です。
ここではシネマチックな映像というのは上下に黒帯がある画面サイズ縦横比1:1.33、1:2.35などのアスペクト比である映像のことを指しています。
上記のようなアスペクト比の映像を作成するにはアスペクト比を調整して上下を黒帯で潰してしまうかアナモルフィックレンズを使用する必要があります。
そして映像を黒帯で潰さず、撮影した映像を損なうことなく編集するにはそれこそアナモルフィックレンズでなければいけません。
しかし、今回ご紹介するアナモルフィックアダプターはスチル撮影に使用するような既存のレンズの前側に取り付けることで、通常のレンズをアナモルフィックレンズに変えてしまうという代物です。
こちらがSIRUIのアナモルフィックアダプターです。
このようにレンズの前玉側にねじ込み式で取り付けます。今回は「XF33mm F1.4 R LM WR」を使用しています。
こちらのアナモルフィックアダプターは82mm口径なので58mm→82mmのステップアップリングを経由して取り付けています。
ねじ込み式の為、ただ取り付けるだけでは正位置にはならないため上記写真のアダプター上部に見えます赤いボタンを押しながら正位置に調整します。
細かくロック位置が設けられているため位置の微調整が可能で、基本的にはボタン部分が真上に来る位置に調整します。
正位置にすると正面から見ると上記写真のようにレンズ自体が縦長になっているように見えます。
この「縦長」がアナモルフィックの肝です。
こうすることで撮影した映像自体は縦長になりますが編集で正しいアスペクト比に変更することでシネマチックな映像に仕上がります。
今回のアダプターですと「1.25x」で「16×1.25:9=20:9」という横縦比なので、今回は4K画質を維持するために横は4Kを維持したまま縦の比率を変更し「3840:1728」に変更しております。
なお、よりシネマチックな「2.4:1」に変更しても大きな違和感はないかと存じます。
この辺りのご説明は過去に掲載させていただきました下記ブログでも記載しておりますのでよろしければご参照くださいませ。
・【Nikon】Z fcとSIRUI 24mm F2.8 Anamorphicで撮る城ヶ島
・【SIRUI・Nikon】SIRUI 50mm T2.9 AnamorphicとZ6IIで撮る手賀沼と川崎
※上記ブログはそれぞれ使用しているレンズと増加している視野のパーセンテージが異なるので編集時のアスペクト比も異なっております。
フォーカスに関してはマニュアルフォーカスのみでの操作となり、アダプター自体にもピントリングが付いているのでそちらでピントを合わせます。
レンズ本体はというとマニュアルフォーカスにしておき、無限遠に合わせ固定しておく必要があります。
それでは実際に撮影した動画をご覧いただければと存じます。
いかがでしたでしょうか。
SIRUIのアナモルフィックレンズらしいフレア・ゴーストは発生せず、基本的には取り付けているレンズそのものの特性が発揮されます。
ただ若干ではありますがSIRUIらしい色味になっているかと存じます。
通常SIRUIのレンズは元々独特な色味になるので、FUJIFILMであればフィルムシミュレーションを使用しての撮影が難しかったのですが、こちらのアダプターであれば基本的には元来のレンズ特性での撮影なのでフィルムシミュレーションの使用も可能となります。
今回は特にフィルムシミュレーションは使用せずに撮影しております。
ここからは動画の切り抜き写真をご紹介させていただきます。
逆光での撮影です。
ご覧の通りSIRUI特有のフレア・ゴーストは発生しておりませんが、色味は若干コントラストが低くなっているかと存じます。
多くのレンズでシネマチックな動画が楽しむことが出来る便利なアダプターです。
アナモルフィックレンズを使用するよりも重量も軽くなるのでジンバルなどで動画撮影をされる方には特にオススメのアダプターです。