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【SONY】α1の8K動画撮影モードを試す

2021年3月19日にSONYのαシリーズ初の8K対応カメラとして発売された、フラッグシップモデル「α1」。本機が発売されてから2年以上の歳月が経ちましたが、αシリーズで8K撮影に対応しているカメラは現在も「α1」のみです。意外と知られていないのが、ソフトウェアアップデートVer.1.30以降にて、「4:2:2 10bit」での8K記録が加わり、より豊かな表現が可能になった点。

先ずは、8K30p(4:2:2 10bit)での撮影テストを行いました。私の撮影用途は主に風景撮影となりますので、重要なのはAFよりも画の解像感です。

使用したレンズはSONY「FE 50mm F1.2 GM」。8K解像度のまま掲載する事が出来ないので、8K動画から切り出した素材をフルHD画質サイズに等倍切り出しした画像が以下となります。

古びた本のディテールなど、細かい表現は流石です。8K(7680×4320)はフルHD(1920×1080)の約4倍のピクセル数となりますので、フルHDや4K制作の場合にはクロップなど編集時の自由度も高くなります。

ちなみに、こちらはNikon「Z9」と「NIKKOR Z 50mm F1.2 S」で撮影したもの。比較用に撮影したものではないので、条件などは異なりますが8Kモードで撮影した動画からの切り出しです。

Z9は8KRAWを内部収録でも対応していますが、こちらはH.265(HEVC)10ビットで撮影した画像となります。

内部処理、レンズ性能など要因は様々ありますが、個人的に「α1」「Z9」両機様々なシーンで使用して個人的に感じたのは「Z9」の方が全体的に解像感の高い映像となりました。

こちらは、ヴィンテージ・ラジオを撮影した一コマ。「α1」の8Kの解像感が無いわけではなく等倍で見てみるとスピーカー部の布の網目、一本一本までしっかりと描写しています。

室内での撮影テストで、解像感を確かめる事が出来ました。
それでは、「α1」を屋外へ持ち出して撮影も行いましたのでご覧ください。使用レンズは「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」です。

ソフトウェアアップデート前は「4:2:0 10bit」でしたので、色情報がより豊富になったことでグレーディングなどの幅も広がっています。

最近では、各社フラッグシップモデルを中心に8K撮影可能な機種が増えてきました。8K撮影は転送速度の関係で高価な次世代記録メディアを必要としますが、「α1」では比較的入手のしやすいSDカード(V60以上)で収録できるということも魅力の一つです。

8K撮影時には「プロキシー記録」にも対応しています。(低ビットレートのプロキシー動画をHD解像度で同時記録可能です)
ファイルサイズの小さいプロキシー動画を編集やプレビューに用いることで、編集時のPCへの負荷を軽減し、作業効率を高めてくれます。

撮影された映像を見返すと、肉眼では見ることができなかった領域までしっかりと描写しており編集時に新たな発見があったりします。

撮影時はS-Cinetoneを用いて、簡単なグレーディングを行いました。S-Cinetone(ソニー独自のピクチャープロファイル)に関しては撮って出しで十分綺麗な画が出てくるのですが、癖が少なくLOG撮影に抵抗のある方はこのピクチャープロファイルを基準に好みのルックに調整してみるのもおすすめです。

「α1」は静止画性能だけでなく、動画性能もトップクラス。8Kはまだ早いと思う方も、4K記録のフォーマットに関してもα7SⅢを踏襲しているので多くの方に魅力的な機種だと思います。
SONY以外のメーカーではCanon 「EOS R5」やNikon「Z9」などがフルサイズ8Kカメラのライバルになると思います。これらの機種と比べてSONY「α1」の気になるポイントは8K動画RAWに非対応なところ。
現状での8K画質で個人的には満足していますが、後継機では選択肢としてRAW撮影も選べると嬉しいです。私自身も新しい8Kカメラの登場にも期待しつつ、本機での動画撮影を楽しんでみようと思います。

[ Category:Nikon SONY | 掲載日時:23年04月15日 13時30分 ]

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