【SONY】『α9』遂に登場です!
以前から“噂”されていたフルサイズEマウント・フラッグシップ機の存在。いつかは出て欲しいと心の中で思っていたカメラが突然海外発表され、世界中のカメラファンを震撼させました。その名も『Sony α9』。α7シリーズとは別のクラスを意味し、スペックは従来のカメラの概念を覆す新時代Eマウント機の登場です。
2017年4月21日に国内でも正式に発表された『Sony α9』ですが、知れば知るほどその性能の凄さがわかってきました。まず一番の驚きはAF/AE追従で秒間20コマという従来機では考えられない高速連写を実現していること。その秘密は従来のメカニカルシャッターに頼るのではなく、最新の電子シャッター技術と、情報を高速で処理できる新開発のフルサイズ積層型CMOSセンサーにあります。
回路部を画素領域と別の層に積層配置することにより、高速信号処理回路を大幅に拡張。さらに、高速に読み出された膨大な出力信号を内蔵メモリーに一時保管することで、信号を滞らせることなく高速に処理ができるため、画素領域からの読み出しスピードは、なんと従来機比20倍以上の高速化を実現しています。
その結果、画像処理エンジン『BIONZ X』との組み合わせで、最大60回/秒の演算を行うAF/AE追従をしながら、最高20コマ/秒の高速連写に加え、ブラックアウトフリー連続撮影や、最高1/32000 秒の動体歪みを極限まで抑えるアンチディスト-ションシャッター(電子シャッター時)など、データ量の多いフルサイズでありながら一眼レフのメカ構造の性能の限界を超える新次元の高速性能を実現しています。
読み出し速度が大幅に高速化された新開発のイメージセンサーにより、フルサイズ機であるにも関わらず、最高20コマ/秒の連続撮影が可能。バッファメモリーの大容量化やシステムの高速化、SDカードスロットUHS-IIの採用などにより20コマ/秒連写で圧縮RAW 約241枚/JPEG 約362枚の連続撮影枚数も実現しています。
新開発の有効約2420万画素のメモリー内蔵 35mmフルサイズ積層型CMOS イメージセンサーの裏面照射構造と、進化した画像処理エンジンBIONZ X との組み合わせで、広い感度域での高画質性能を実現しています。
また、光学式5軸手ブレ補正機構をボディ内に搭載。『α9』では、新開発の手ブレ補正ユニットと高精度ジャイロセンサーにより、5段の補正効果を実現しています。
この記事を書く直前にメーカー担当者と少しお話をする機会があり、その中の会話で「α9は真のデジタル一眼カメラです」という言葉を聞きました。今までフィルム一眼レフからの機械的な技術を継承し、進化してきたデジタル一眼レフというカメラ。そこに一石を投じたのがレフレックスミラーや光学ファインダーを持たない『α7シリーズ』ではありましたが、どうしても越えられない「高速連写を得意とするフルサイズ一眼レフの双璧」がありました。しかしこの『α9』はその双璧を越えられる可能性を十分に秘めたカメラだと感じています。詳しくお伝えするのが難しいのですが、AF性能は別次元と言っていいほど優秀で、一瞬のシャッターチャンスを逃しません。また、無音シャッターでの秒間20コマ連写は、今まで撮れなかった瞬間を写真に納めることができるはずです。
これまでミラーレス一眼カメラが苦手とされていた部分を全て克服した印象の「α9」。2020年に迫ったスポーツの祭典を視野に入れたと思われるハイスペックに、ライバル社のフルサイズ一眼レフフラッグシップとの性能差が気になります。さっそく主要スペックを見比べてみました。
SONY α9 | Canon EOS-1DX MarkII | Nikon D5 | |
---|---|---|---|
有効画素数 | 2420万画素 | 2020万画素 | 2082万画素 |
最大記録画素数 | 6000×4000ピクセル | 5472×3648ピクセル | 5568×3712ピクセル |
ISO感度
(静止画) |
100~51200
※メカシャッター時 (50相当の減感 204800相当の増感可能) |
100~51200
(50相当の減感 409600相当の増感可能) |
100~102400
(50相当の減感 3280000相当の増感可能) |
記録媒体 | SDメモリーカード×2
(SD UHS-I/IIに対応が1 / メモリースティックPROデュオ、SD UHS-I対応のマルチスロットが1) |
CFastカード×1
(CFast2.0対応) CFカード×1 (Type I、UDMA7対応) |
XQDカード×2
又は CFカード×2 (Type I、UDMA7対応) |
ファインダー | 0.5型電子式ビューファインダー
約368万ドット |
ペンタプリズム使用、アイレベル式 | ペンタプリズム使用、アイレベル式 |
ファインダー視野率 | 上下/左右とも約100% | 上下/左右とも約100% | 上下/左右とも約100% |
ファインダー倍率 | 約0.78倍
(50mmレンズ・∞・-1m-1 ) |
約0.76倍
(50mmレンズ・∞・-1m-1 ) |
約0.72倍
(50mmレンズ・∞・-1m-1) |
オートフォーカス測距点 | 693点(全面位相差検出AF、F11対応) | 61点(うち、41点でクロス測距が可能、全点F8対応) | 153点(うち、99点でクロス測距が可能、15点F8対応) |
シャッター速度 | 1/8000~30秒、Bulb(メカシャッター時)
1/32000〜30秒(電子シャッター時)X=1/250 |
1/8000~30秒
Bulb、X=1/250 |
1/8000~30秒
Bulb、X=1/250 |
連続撮影速度 | 最高約20コマ/秒(電子シャッター時)
最高約5コマ/秒(メカシャッター時) |
最高約14コマ/秒(ファインダー使用時)
最高約16コマ/秒(ライブビュー時) |
最高約12コマ/秒
最高約14コマ/秒(ミラーアップ時) |
連続撮影枚数(RAW) | 241コマ(SD UHI-II) | 170コマ(CFast)
73コマ/秒(CFカード) |
200コマ(XQDカード)
103コマ(CFカード) |
動画撮影 | 4K対応
3840×2160/30,24p 1920×1080/120,60,30,24p 1280×720/30p |
4K対応
4096×2160/60,50,30,25,24p 1920×1080/60,50,30,25,24p |
4K対応
3840×2160/30,25,24p 1920×1080/60 ,50,30,25,24p 1280×720/60,50p |
液晶モニタ | 3.0型TFT液晶
約144万ドット チルト可動式 / タッチパネル対応 |
3.2型TFT液晶
約162万ドット タッチパネル対応 |
3.2型TFT液晶
約236万ドット タッチパネル対応 |
手ぶれ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正
補正効果:5.0段 |
レンズ性能に依存 | レンズ性能に依存 |
Wi-Fi | 内蔵(Bluetooth Ver4.1にも対応) | 要、別売りアクセサリー | 要、別売りアクセサリー |
GPS | Bluetooth経由でモバイル端末より取得 | 内蔵 | 要、別売りアクセサリー |
バッテリー撮影可能枚数 | NP-FZ100
約480コマ(ファインダー使用時) |
LP-E19/LP-E4N/LP-E4
約1210コマ |
EN-EL18a
約3780コマ |
寸法(W×H×D)
質量(バッテリー含む) |
約126.9×95.6×63mm
約673g |
約158×167.6×82.6mm
約1530g |
約160×158.5×92mm
約1405g |
さすがソニーと言いたくなる驚愕のスペックは、ライバル機を凌駕してきました。オートフォーカスの進化など注目ポイントは多々ありますが、個人的に一番驚いたのが、連続撮影コマ数の項目です。次世代メモリーと呼ばれるものを採用せずとも他2機種を超えてきました。メモリーカードも安くないですから、α7シリーズとの併用などを考えてもこれまでの資産が有効に使えるのは大きなポイントだと思います。
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