【SONY】ついに登場!「FE 24-70mm F2.8 GM II」先行展示 体験レポート
さらなる高画素化やプロユースにも応える動画機能、そして新技術の投入など進化が止まらないソニーのαシリーズ。そのカメラシステムの中核を担う“あのレンズ”が遂にフルモデルチェンジを果たします。今回は2022年6月に発売を控える新レンズ『FE 24-70mm F2.8 GM II』をいち早く体験してきましたので、その様子をレポートいたします!
5/24よりソニーショールーム銀座にて本レンズの「先行展示会」が開始されました。会場に到着して遠目に展示機が見えた時「少し小さい気がする」と感じたのですが、実際に目の前にするとそれは確信へと変わります。一見すると『FE 24-105mm F4 G OSS』のようなサイズ感にも思える『FE 24-70mm F2.8 GM II』。レンズ全長も従来機種から約16mmも短くなり、体積も約18%減と大幅な小型化を実現しています。さらに重量に至っては従来機種より約191gも軽い、質量約695gというのですから驚きです。
実際に従来機と並べて比べてみました。大きさはもちろんですが、レンズ上部(カメラ装着時)に フォーカスホールドボタンが追加され、新たに絞りリングが採用されました。
「G Master」のロゴがある側面。やはり比べると短くて小さいです。また、フォーカスモードスイッチの位置が変更になっています。
レンズ上部に刻印されているフィルター径と最短撮影距離ですが、径はそのままながら最短撮影距離は0.21m(ワイド端)/ 0.30m(テレ端)とさらに寄れる光学設計へと進化。
新しい『FE 24-70mm F2.8 GM II』には今までに無いスイッチが2つ見えます。この事は後ほど詳しくご説明いたします。
ズームを伸ばして比べてみましたが、やはりコンパクト。従来機より一回り小さい印象です。
続いては実際の使用感が変わる『FE 24-70mm F2.8 GM II』の新たな機能をご説明します。
まずは絞りリングの追加。スチル撮影ではスタンバイ中でも一目で絞り値を確認できるのが大きなメリットであり、動画撮影では録画中に絞り操作が可能になりました。
そして絞りを回した時のカチカチっとしたクリックをONとOFFで切り替えられる「絞りリングクリック切り換えスイッチ」も追加になっています。これなら録画中に不要な音が入る心配がありません。
さらに『FE 70-200mm F2.8 GM OSS II』や『FE PZ 16-35mm F4 G』でも採用されている「アイリスロックスイッチ」も搭載。不意にAモード、またはマニュアル絞りに切り替わるのを防いでくれる機能です。
また、「ズーム操作感切り換えスイッチ」も新たに搭載。ズームリングを動かすときの重さを調整することができ、Tight側にすれば不用意に鏡筒が繰り出さないようになり、Smooth側は軽いタッチでズーミングできるというもの。今まで上位クラスの望遠ズームには付いていた機能ですが、標準ズームとしては珍しいかもしれません。
使いやすさを求めた機能はフードにも!「レンズフードフィルター窓」が採用され、円偏光フィルターだけでなく動画撮影時に可変NDフィルターの操作がしやすいように作られたとのこと。全てにおいて静止画だけでなく動画撮影も見据えた設計はさすがソニーです。
撮影データの持ち帰りもOK、とのことでしたのでショールーム内で撮った1枚をご紹介します。
『FE 24-70mm F2.8 GM II』では光学設計も一新され、ズーム全域で高画質を実現。特にテレ端(70mm)での周辺画質が大きく向上したと言われています。そこで今回は70mmの絞り開放で撮影した写真をチョイス。重箱の隅を突くつもりはありませんが、次に拡大画像も用意してみました。
写真の四隅は滲んだり、像が流れたりとレンズの弱点が分かりやすいのですが、この『FE 24-70mm F2.8 GM II』で撮影した写真では全くネガティブな要素を感じません。造花の織り目までくっきり見える素晴らしい写りです。
その他にも、2段絞っても高い円形形状を保って撮影することができる新しい11枚羽根の絞りユニット採用や、反射防止コート「ナノARコーティングII」、『α1』装着時に秒間30コマ連写にも対応する設計など、まさにフラッグシップレンズに相応しい機能と性能を併せ持つ1本です。
静止画や動画という枠組みを超え、次世代の映像機器としてミラーレス機の可能性を牽引するソニー。『FE 24-70mm F2.8 GM II』は今後のαシリーズの未来を切り開く1本だと感じました。