【SONY】シリーズRX100の系譜 Vol.7
「Cyber-shot」
SONYのカメララインナップにおけるコンパクトなどのレンズ一体型カメラにつけられるシリーズ名。
そのCyber-shotシリーズにおいて「高級コンパクト」というカテゴリーで大型の1.0型センサーを搭載したモデルがRX100シリーズです。
2010年代からのスマートフォンの流行にともなって、安いだけのコンパクトカメラはその存在を脅かされ続けています。
しかし、このRX100シリーズは「小型のまま高画質」という独自路線を確立したことにより、現在でも人気のシリーズとなっています。
2022年9月現在、通算7機種(RX100M5Aを含むと8機種)がリリースされているRXシリーズ。
本シリーズの魅力を総ざらいし、機種ごとの特徴をお届けする本企画『シリーズRX100の系譜』
今回は7代目にあたる「RX100M7」をご紹介致します。
なんといってもRX100M7はα9でも採用されている高速・高精度AFが搭載されているんです!
最大60回/秒のAF/AE演算処理による最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影も可能で、肉眼で被写体を捉えているようなブラックアウトのない連続撮影を可能にしました。
コンデジなのにあのフラッグシップ機α9と同じ機能が搭載されているなんて驚かれる方も多いのではないでしょうか。
初代・M2は28-100mm、M3~M5Aは24-70mmのレンズを搭載していましたが、M7はM6と同じく焦点距離24-200mmのレンズを搭載しています。望遠側にするとだいぶF値が暗くなってしまうかと思いきやF2.8-4.5で、比較的明るいレンズになっています。
広角、望遠で写りの比較をしてみました。
まずは24mm→100mm
・24mm
・100mm
続いては24mm→200mmまでズームしてみました。
・24mm
・200mm
上の写真をご覧いただくと分かるように、100mmや200mmといった望遠側で撮影しても非常に綺麗な画質を保っています。
1.0型センサーで、このクオリティは凄いです。
レンズ交換式の一眼レフは両手で構えないと上手くバランスを取ることができないですが、コンデジなので片手で気軽に持つことができ、雨の日の撮影のときはとても助かりました。また大きなカメラを構えていると目立ちますが、手のひらサイズなので周りを気にせず撮影に没頭できました。
広角側の最短撮影は距離8cm。花にレンズを近付けて撮ってみました。
フラッシュも搭載されているので、フラッシュを使った撮影も簡単に楽しむことが出来ます。
フラッシュは難しそう…と抵抗のある方もチャレンジしやすいのが嬉しいポイントです。
また、4K動画撮影時の手ブレ補正アクティブモードに対応しています。動画撮影中も人物の瞳を検出し追随可能なので自動的に瞳にピントを合わせ続けてくれて、さらにはタッチトラッキングとの併用にも対応しているんです。動いている被写体を撮影する時にもフォーカスをしっかりと合わせてくれてピンぼけすることがありません。M7からマイク端子も搭載されたので、音を拾いにくい場所でも大活躍します。
動画撮影を本格的に楽しみたい方も、満足させてくれる機能がぎっしりと詰まっています。
M7はRX100シリーズの最新機種なので値段はお高めですが、これ1台あれば幅広いジャンルに対応した撮影ができコスパ抜群です。
これまでにRX100~RX100M7までを連載してきた、「シリーズRX100の系譜」いかがでしたでしょうか。
スマホよりも本格的な写真が撮りたい!という方にも自信をもってオススメできるので、長年愛されている理由がよく分かりました。
以前発売された機種、最新機種含め人によって好みが様々だと思いますが、「使ってみたい!」「欲しい!」と思った機種が見つかりましたら幸いです。
RX100シリーズを検討している方はぜひ「シリーズRX100の系譜」を参考にしていただけると嬉しいです。