2021年9月の新品デジカメランキングで、初登場堂々1位のZV-E10。
興味はありつつもなかなか試用が叶わなかったカメラですが、先日その機会が訪れました。
気持ちの良い秋晴れの日に、偶然手元に!
大喜びで、満充電したバッテリーNP-FW50を二つと、
・パワーズームレンズ SONY E PZ 18-105mm F4 G OSS SELP18105G
・等倍マクロレンズ SONY E 30mm F3.5 Macro SEL30M35
・外部マイク MIRFAK Audio N2 ショットガンマイクロフォン MFA02
・三脚 Manfrotto befree GT カーボンT三脚キット MKBFRTC4GT-BH
を持ち港区へ行ってまいりました。
目的は2つ。
フィルムカメラの動画を撮ることと、レインボーブリッジを歩いて渡ること。歩道があると聞いてから、いつかチャレンジしたかったのです。
しっかり動画も撮ってきましたが、まずは写真からご覧いただければと思います。
JR浜松町駅を出て東へ進むと、ビルの間を縫って吹く風に潮の香りが混ざり始めます。
旧芝離宮恩賜庭園を右手に望み、空を走る東京モノレールが見えたらもうすぐ竹芝ふ頭。
思ったよりシャープな写りのPZ 18-105mm F4Gの描写に驚きつつ、久しぶりに逢う舵輪の時計に心の中だけで挨拶を。
午後の早い時間、半分ビジネス街な浜松町をにぎわす黒い背広の背中はまだビルの中。
平日昼間は少しだけ空が広く見えます。
伊豆諸島と本土を結ぶ船の出帆港としてにぎわうこの竹芝ふ頭は、何十回通っても新鮮な気持ちを感じられるお気に入りの場所です。
このふ頭で船を待つみんなのワクワクが、地面に、草木に、ベンチに溢れています。
昔通っていた学校をサボタージュした時は、決まってここで海を眺めました。その時傍らにあったカメラはCanon EOS 60D。マップカメラで手放しましたが、今でも違う誰かのもとで、元気でやっているでしょうか。
あの頃と同じようにベンチで海を…。と思いましたが、今日は目的地がある為先へ進みます。
のちのち動画にも出てくるこの機体は、1989年発売のCanon EOS 630というオートフォーカス一眼レフカメラです。
フィルムカメラのマイスターが大事に保存していた死蔵の一台で、シャッター幕のダンパー溶け出しやグリップの加水分解は全くありません。
このカメラが世に出てから32年が経ち、大きく様変わりした世界はそのレンズにどう映るのでしょうか。
防湿庫から抜け出し、久しぶりの外に興味津々…といったスタンスで撮ってみたカットがこちらです。
知っている人は知っているこの場所、ふねへんの漢字が床タイルにちりばめられ、独特な雰囲気を醸し出しています。
道すがら様々なものを撮りながら、浜松町駅からレインボーブリッジまで歩いてきました。
風は強いですが、水分補給用にドクターペッパーを片手に、エレベーターに乗って歩道へ踏み出します。
さあ、レインボーブリッジ(昼間は灰色だけど!)へ。
いざ橋の上に出てみると凄まじい暴風で、三脚に固定したカメラごと引き倒されそうになりました。
さらに予想以上に車が飛ばしている為、後ろから通り過ぎていくたびに風圧でヒヤッとします。
やめときゃよかった!やめときゃよかった!と心の中で叫び声をあげます。
必死に歩いて中継地点になっている橋脚に辿り着くと、点検用の階段らしきものが見つかりました。
”ある地点”でパツッと途切れています。
空へ向かうその先は、無し。見ていると怖くて足がすくんできました。
うん、もういいや。レインボーブリッジはもうおしまい。
表情筋が鍛えられそうなほど顔を歪ませた強風を耐え抜き、そそくさと撤退し、無事台場に上陸できました。
この頃になってくると、歩き疲れた足の痛みがピークを迎えています。よくよく考えるとここまで全く休んでいません。
ZV-E10のような軽いカメラでなければ、心が折れていたでしょう。
どこかで温かい飲み物とベンチを…と彷徨いますが、そうは言ってもカメラマンの端くれ。被写体を見つけるたびに立ち止まるので中々前に進んでいかず、写真ばかり増えていきます。
写欲の沸くカメラということでしょう。
歩いて歩いてやっと自動販売機に辿り着き、ホットのミルクティーを購入しました。
何だか今年一番買った物は自動販売機のジュースのような気がします。
来年は、機械ではなく人が売ってくれるものを沢山買おうと思う今日この頃。
そろそろ腰を下ろしたくなった私の今日の終着点は、ここ青海南ふ頭公園になりました。
芝生に座り、暖かな飲み物を飲みながら潮の香りに包まれていると仕事に戻りたくなくなってしまいます…。
そうだ、竹芝ふ頭から伊豆諸島行きの夜行船に乗り込み、そのまま伊豆大島へ行ってしまおう。
丁度良い、ZV-E10のバッテリーもまだ1本まるまる残っているし…。
あ、明日も仕事だった…。
閑話休題。
お待たせ致しました、やっと動画です。
今回一日試用してみて、SONY E PZ 18-105mm F4Gのフォーカスブリージング(ピントを移動させた際に発生する画角変動のこと)の少なさには大変感動しました。
特に公園でCanon EOS 630へズームしていくシーン。至近距離のズーミングでここまで粘るとは…。
全体的な画質も良く、非常におススメのレンズだと思います。
次使う機会があれば、同じセットで伊豆大島へ撮影に行って、明日葉ざるそばを食べよう。
↓このカメラが気になっている方、是非SONYフロアスタッフの連載記事もご覧ください!
↓電池持ちが意外と良くてびっくり。素敵なVLOG用カメラです。
↓必需品のアクセサリをまとめました。
↓今回の撮影ではどちらのレンズも大活躍。おススメです!
↓ZV-E10には元々ウインドシールドが付いていますが、専用マイクはやはり良いものです。お値段控え目、効果は大きめ。三脚も是非!
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