【SONY】全画素超解像ズームで野鳥撮影〜a6600〜
最近、身近にいる野鳥を撮影することがあるのですが、ほとんどが小さな鳥たちなので写真にも小さく写ってしまいます。
もっと大きく写したいと思うのですが、超望遠レンズはお高いですし、大きくて重く取り扱いにも不安が生じます。
撮影後にトリミングする方法もありますが、画質が悪くなるのと、トリミング時に構図を考えるのが私にとって難しく感じてしまい困っていました。
そんな悩みを解消してくれる機能が全画素超解像ズームでした。
全画素超解像ズームは、ソニー独自開発の全画素超解像技術を利用して、写真を構成しているすべての画素を解析し、画質劣化の少ない画像処理により拡大するものです。
この機能により、被写体により迫ることができますが、一部機能に制限がかかります。AFエリアが無効になり中央付近を優先したAF動作、測光モードがマルチになる、またJPEGのみの撮影となってしまいます。
このような制限があるとはいえ、使用してみるとかなりいい感触を得られました。
では、この全画素超解像ズームを使用して、身近な野鳥を撮影しましたので、ご覧ください。
使用した機材は、SONY a6600とE70-350mmF4.5-6.3 G OSSです。
こちらは全画素超解像ズームを使用する前の写真です。
使用レンズの望遠側350mm(35mm判換算525mm相当)で撮影しましたが、被写体のカモがこんなに小ささでしか写っていません。
そこで、もっと被写体に寄るために、全画素超解像ズームを使用すると、次の写真のようになります。
こちらは全画素超解像ズームの2倍を使用しています。
焦点距離は35㎜判換算で約1000mm相当になります。
全画素超解像ズームを使用する前とは違い、被写体のカモに非常に寄ることが出来ました。
また、撮影時にしっかりと構図を決めることができたので、撮影後の作業を省くことができました。
こちらも全画素超解像ズームの2倍を使用した写真です。カワウの羽毛までしっかりと写っています。足の水かきのしわも確認できるので、画質の劣化が少ないことがわかります。
大きく写すことができたおかげで、カワウの目が緑色であることに気付きました。調べてみると、エメラルドグリーンの瞳と呼ばれているそうです。
こちらはシジュウカラです。
カモやカワウと違ってかなり小さな鳥です。
シジュウカラが止まっていて、木の枝などが被ったりしていなければ、しっかりとAFがあってくれました。
しかし、飛び立つ瞬間や飛んでいる最中をAFでピントを合わせることは難しかったです。私の力不足もありますが、今回は止まっているところだけしか残せませんでした。
この点に関しては、努力と研究が必要だと痛感しました。
いかがだったでしょうか。
今回、私は超望遠を実現するために全画素超解像ズームを使用しましたが、利用方法はこれだけではありません。
もし、単焦点レンズしか持っていない場合でも、この機能を使用することによってズームレンズのように撮影が可能となります。一部機能に制限があるとはいえ、画質をあまり落とすことなく撮影ができるメリットは大きいです。
まだ使用されたことがなければ、一度お試しください。
ご覧いただきありがとうございました。