【SONY】撮影のコツ~幻想的な夕景編~
太陽が沈むまでのわずかな時間だけ見る事ができる美しい景色、夕景。
1日の中で見ることのできる時間は短いですが、1年を通して撮影することができます。
そんな夕景を幻想的に撮影するコツを、作例を交えてご紹介いたします。
今回選んだ機材は、ILCE-7SM3とSEL2470GMです。
夕景は基本的にどんな機材でも、設定さえ工夫すれば画になる被写体ですが、空のグラデーションをより滑らかに表現するために、階調表現の優れたILCE-7SM3を選びました。
レンズは、撮影したい風景に合わせて選びます。
今回は海岸での撮影だったので、標準域のレンズを選びました。
夕景撮影において、大切なことは明るさと色の調整です。
明るさ=露出補正を±0、色=ホワイトバランスをAWBで撮影すると、カメラの機能上、実際見ている色や明るさでは撮影されません。
明るさは、黒い部分が多いと実際より明るく、白い部分が多いと実際より暗く調整されるので、夕景の場合は露出補正をマイナスに設定して撮影します。
そうすることにより、見ている明るさに近づきます。
また、色も露出がマイナスの方が濃く表現されるので、夕景撮影においてはより美しく撮影できます。
AWBは、白いものを白く撮影するために、カメラが色温度を自動で調整してくれる機能です。
夕景撮影においては、オレンジを白に近づけようと、色が淡く撮影される場合が多いです。
なので、ホワイトバランスを日陰などの色温度の低い設定にする、もしくはホワイトバランスの微調整を行うと、自分の思う色で表現することができます。
また、夕景はホワイトバランスの微調整を行うことにより、より幻想的に撮影することができます。
αにおいては、ホワイトバランスの設定画面で、コントロールホイールの右を押すことにより、色温度、青とオレンジ以外の色味を調整することが可能です。
実際に見ている色とは異なり、まるで絵画のような色合いで表現でき、様々な色で撮影を楽しめます。
更に、クリエイティブルックで彩度やコントラストを調整すれば、細かなニュアンスまで表現が出来ます。
このように明るさと色を調整することで、思いのままに夕景を撮影することができます。
素敵な夕景を撮影してみてはいかがでしょうか。