【SONY】望遠レンズをその手に。~FE 70-200mm F4 Macro G OSS II~
スポーツ会場やイベント会場でスタッフが使用しているのを見かける望遠レンズ。
大きく太いその容姿から時には「バズーカ」と呼ばれることもあります。
店頭でご案内していても「プロの人が使うんでしょ?」といったお声を頂戴することもあります。
いいえ、そんなことはありません。
今では望遠レンズもバラエティが豊富で、ズームレンズから単焦点レンズ、小さいものから大きいものまで様々なレンズが登場しております。
ぜひ、望遠レンズを手にして、まだ見ぬ世界を覗いてみていただければと思います。
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望遠レンズと言えば、重くて大きい。
今回はまず、そのイメージを覆していきたいと思います。
本ブログでご紹介するレンズは「SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」
2023年に発売されたこのレンズは、2014年に発売された「SONY FE 70-200mm F4 G OSS」の後継モデルです。
Ⅱ型になり、ハーフマクロ撮影が可能になった、テレコンバーターが装着可能になったなど大きな変化はありましたが
ここでまず特筆したいのは大幅な小型軽量化を実現したということです。
旧型は、最大径x長さが80x175mm、重さが約840gです。一方、Ⅱ型は最大径×長さが82.2×149.0mm、重さが約794gとなっています。
このような数値で見てもⅡ型となり軽量コンパクト化に成功していることが分かります。
数値だけではあまりピント来ないかもしれませんが、手に持った時ですぐに分かるくらいの重さになっているため持ち運びしたり、ストラップをつけて首からさげて持ち運ぶだけでその軽量さが実感できると思います。
今回、このレンズを持って鳥と近くまで触れ合いに出かけていきました。
一緒に使用したカメラはα7RVです。今まで出かけたことがなかった場所のため、200mmの距離で焦点距離が足りるのか少し心配だったため、万が一の時はクロップしても解像力が落ちないように高画素モデルであるこちらのカメラを選びました。
場内に入ると、鳥たちの賑やかなさえずり声が聞こえてきました。
懸念していた焦点距離の問題もなく、手をのばせばすぐに鳥たちに触れることが出来るほどの距離でした。
希望すればご飯をあげることができ、鳥たちと触れ合うことも可能です。
こちらを物珍しげに眺めているインコの写真を1枚撮影しました。
自分の背丈よりもかなり背が高い木の上にいたため、50度程度上にカメラレンズを持ちあげて撮影を行いました。
しかし、疲労感を覚えることなく気軽に撮影ができこのように手持ち撮影で気軽に望遠レンズで楽しんで撮影したい方にオススメできるレンズではないかと思います。
そして、もちろん描写力も申し分ありません。
インコの柔らかそうでいながら芯のある羽の描写がしっかり描写されています。
ここでは、鳥だけでなく花も多く咲いていました。
中央には大きな池があり、蓮の花が咲いていました。
蓮の花は朝に咲く花のイメージがありましたが、お昼過ぎに訪れた時もまだ咲いていました。
こちらはF4の開放で撮影しました。近くの水紋がゆるやかにぼけて絵画のようになっています。
クセもなくすっきりとしたボケで被写体の蓮の花を際立たせています。
また、こちらのレンズ「SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」にはレンズ内手振れ補正が搭載されているため、手持ちでの撮影でも安心してお使いいただけます。
手振れ補正モードは3つあり、
MODE1:通常の手振れ補正が機能する、ノーマルモード
MODE2:車など移動する被写体の流し撮りを行う場合に対応した手振れ補正モード
MODE3:フレーミングを重視し、スポーツなど不規則に素早く動くものを撮影する場合に対応した手振れ補正モード
の3種類となっています。このように撮影シーンに応じて最適な手振れ補正モードを選択できることもこのレンズのポイントとなっています。
レンズ側面にあるレバーですぐに切替も出来るため、撮影しながらモードを切り替えることもファインダーを覗きながら簡単に可能です。
白孔雀が休みながらこちらを一瞥していました。
神秘的な雰囲気に気圧されながらも写真を撮りました。
白が青みがかったりせずに目にしたままのクリアな色としてきちんと写真にも反映されています。
SONYは他のメーカーに比べて色味があっさりとしている、青味が強く発色してしまう、というイメージを持つ方も多くいらっしゃるかもしれません。
確かに、α7Ⅳ以前のモデルを中心にそのような傾向は確かにあったと思います。
それは風景写真やスナップでは写真の味としてプラスに働く場面もあります。しかし、ポートレート撮影やアニマルフォトの場合は本来の色味が撮影で再現できないと後日編集する必要が出てきます。
しかし、この写真を見て分かる通り、α7Ⅳやα7RVではこのように見たままのクリアで鮮やかな色味がそのまま再現可能です。
今回ご紹介した、「SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」。
他の標準ズームレンズのように持ち運べ、望遠域200mmまでしっかり撮影できるレンズです。
それでいて確かな描写力と、被写体を邪魔しない柔らかなボケが魅力的。
「望遠レンズ=大きくて重い」、そのイメージを覆す一本です。
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普段届かない距離をもグッと引き寄せる望遠レンズ。
遠くの被写体も写真内に大きく撮影することが可能です。
普段使い、とはなかなか難しいですが、何も特別では無い望遠レンズ。
ぜひ貴方の手にも、望遠レンズが届きますように。