【SONY】東京の梅 +α
このカメラを手にしてからもう三年が経ちますが、まだまだ変わらぬ私の相棒。
フィルムカメラを何台も増やそうが、ライカを買おうが、いざという時には必ず傍らに。
日の出を、雪を、花を、芽吹きを、海を、紅葉を、日の入りを、楽しむ瞬間に、今日もプラスアルファ。
【SONY ILCE-7RM3 + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical】
本格的な春を待ちきれない気持ちで足を向けたのは東京の西の方。
梅の花の盛りを静かに楽しみます。
梅の花は何となく色や形で見分けていますが、花の軸が長いものが桜だと覚えればいいらしく、
それを知ったうえで改めて見るとたしかに、梅は花弁が丸っこくて枝に引っ付いているかの様に咲いています。
ここの開花は例年より少し遅めのようで、まだ少しの間綺麗な状態で楽しめそうです。
梅郷を後にして町の方へゆっくりと下り始めます。
すこし引きで見てもパッと目を引く白梅と、アクセントの紅梅。
バシッと写るレンズを持ってきて正解でした。
3月も下旬に入ろうというのに寒い空気の中、のんびりと下りながら春の花を。
気候と暦をセットで考えてしまう為、「この時期ってこんな寒いんだっけ」と不思議に思ってしまいますが、
同じ日の例年の気温は案の定大きくバラついていました。
ちょうど冬と春の入り混じる季節だということです。
その証拠に、今日3月22日の東京では重たい雪が。
道中では立派な花をつけた桜を見つけました。
先ほどの話で行くと桜…で間違いないはずです。
マクロレンズの強みはもちろん寄れること。
開放で最短焦点距離までぐいっと近づけば、ここで完結する世界を描くことが出来ます。
この写りに惹かれてカメラシステム丸ごと換えたのがもう懐かしい思い出。
作例を見せてくれたアポランター使いにはまだ遠く及びません。
梅はもちろん綺麗でしたし、春めく花々も鮮やかで歩みを幾度も止めました。
来年もまた同じ場所で、と願いますが、来年まで待たずとも何度も振り返りたい性。
素晴らしいカメラで写す写真は、何も“作品”と呼べるものでないといけないことはありません。
「あの日を写したあの写真」
スマホのおかげでカメラが身近になった現代人だからこそ、その1枚の価値がいかに大きいか分かるはずです。
遡るカメラロールに、シャッターの数だけかがやく記憶を。