【SONY】1mmの違いは?
近年、ミラーレス一眼の台頭によりマウントアダプターで他社製のレンズを楽しむ方が増えてきました。
特にライカMマウントのレンズをミラーレスで楽しみたいという方が多く、サードパーティからはMマウントレンズをAF化するようなアダプターまで出ています。
そんなライカレンズですが、唯一の弱点が最短撮影距離が長めな事…。
50mmのレンズであれば、レンズにもよりますが多くのレンズは0.7~1mが最短撮影距離となります。
中にはそんな最短撮影距離を縮めるため、ヘリコイドを持たせたクローズフォーカス機能付きのマウントアダプターも存在します。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんなヘリコイド付アダプター達の繰り出し量と最短撮影距離についてまとめてみたいと思います。
今回使用する機材はSONY α7RⅢ・レンズはLeica Summicron 50mm 4th(最短撮影距離は0.7m)。
アダプターは3種類用意しました。
SHOTEN LM-SE M
新進気鋭のマウントアダプターメーカー、SHOTENから出ている繰り出し量6mmのアダプターです。
SHOTEN LM-SE M(L)
同じくSHOTENより、前出のアダプターの繰り出し量を5mmに短縮しお手頃な価格を実現したアダプターです。
Voigtlander VM-E Close Focus Adapter
ヘリコイド付きのマウントアダプターと言われれば一番に思い浮かぶのが上記のアダプターではないでしょうか。繰り出し量は4mmです。
以上の繰り出し量4,5,6mmでどれくらい最短撮影距離が変わるのか見ていきたいと思います。
まずはそのままで一枚。
最短撮影距離が変わらぬようVMEクローズフォーカスアダプターの無限遠ロック機能を使っています。
Voigtlander VM-E Close Focus Adapter
最短撮影距離:約42cm
一気に最短撮影距離が縮まりました。
先述の無限遠ロックスイッチを始めとして全体的に工作精度が高い印象を受けました。
レンズ付け外し時のカチッとしっかり噛みあってくれている感触があります。
1つのレンズを長く、それこそ一生使うつもりの方にオススメです。
SHOTEN LM-SE M(L)
最短撮影距離:38cm
先程より約4cmほど近寄ることができました。
同社の繰り出し量6mmのアダプターのエントリーモデルとして発売された本品ですが、驚くことにその価格はわずか12,000円程度!(2021年8月現在)
ヘリコイド付きのアダプターは高価という常識を打ち破った一品です。
SHOTEN LM-SE M
最短撮影距離:約35.5cm
先述の物より2.5cmほど寄ることができました。
圧倒的な近接性能です。とにかく寄りたい!という方にオススメです。
ヘリコイド付きアダプター全般に言えることではありますが、焦点距離50mm以上のレンズはケラレが起こりやすくなっておりますのでご注意ください。
今回はライカMマウントとソニーEマウントでの検証でしたが、M/L変換リングを噛ませればライカスクリューマウントでも使用可能です。
また、ボディ側もSHOTENから各ミラーレス用のアダプターがラインナップされております。
尚、今回の結果はあくまで一例であり、各製品の製作誤差や組み合わせの相性により数値が前後する可能性があります。
あくまで目安としてお考え下さい。