最近発売の単焦点レンズで「40mm」の画角をよく聞きます。
RICOH GR伝統の28mmの常識を覆した「GR IIIx」
10月1日発売したNikon Zレンズ「NIKKOR Z 40mm F2」
そして今回撮影した「SONY FE 40mm F2.5G」
人間の視野に近いと呼ばれる画角・標準は「50mm」なのに、どうしてみな「40mm」なのでしょうか。
その謎を解くため、今回東京駅から長野駅までのプチ旅の際にお供として、「SONY α7RⅡ」と「SONY FE 40mm F2.5G」の組み合わせで撮影しました。
f/2.5 1/60 iso100
まずは新幹線乗り場について一枚。
上記の写真は手前のロゴに合わせて開放で撮影しましたが、自然なボケ方に非常に魅力を覚えました。
余計なものが写りすぎていないことも、新幹線が主体だけれど、ホームの雰囲気が残せているのも、40mmの画角のおかげです。
f/2.5 1/60 iso100
f/2.5 1/60 iso100
開放からのしっかりとした描写力、ボケ方、光の捉え方がとても美しい1枚です。
これも主題を象徴しつつ、周りの雰囲気を生かせてます。
f/2.5 1/125 iso2000
そしていざ乗車。
こちらも真ん中の椅子を主張しつつ、周りの雰囲気も残せました。
f/2.5 1/125 iso125
到着したら、東京は雨は降っていなかったにも関わらず、写真に写るほどの激しい雨でした。
こちらも少し広めにホームの景色を写しましたが、さほど広すぎず見た景色そのままをとらえることが出来てます。
特に写真を撮るための構図を考えて動いた訳でなく、ただ単純に良いと思ったそのままの立ち位置から撮影する事ができました。
これが40mmの力でしょうか。
f/2.5 1/125 iso400
勿論、寄ることによって大きく写すことができます。
f/4.5 1/400 iso250
長野駅。こちらも自然な画角で好みな1枚です。
f/2.5 1/50 iso2500
ふと何となく撮影してしまった1枚ですが、服の繊維まで写る立体的な描写力に驚きました。
f/8 1/100 iso100
そして、いつのまにかに雨が上がり、とても良い青空が広がっていました。
f/8 1/100 iso160
f/2.5 1/500 iso250
f/8 1/500 iso100
綺麗な雲を見つけて撮影するとき、広角レンズですと広く写るので、印象的な雲が小さく写りすぎてしまうことがあります。
40mmの画角だとこのように雲を主題に出来るので好きです。
f/2.5 1/250 iso3200
コロナ禍以前に外へ出ることが苦手な筆者。
新幹線は学生以来でしたが、やはり新幹線に乗ること自体が楽しかったです。
そんな旅の終わりの1枚も、周りの雰囲気をのこしつつ、主題を生かせてると思います。
これは50mmだと缶ビールばかりが写り、大きく写りすぎてしまったのではないかと思います。
40mm単焦点を1日使用してみて、何度も文章中に書いてしまいましたが、主題を自然に生かすことが得意な画角かと思います。
大きくも小さくも写りすぎず、自然な主張に加え、周りの雰囲気をいい感じに残してくれました。構図を決めることに悩むことが少なかったです。
50mmだと少し大きく写りすぎてしまう、だからこそ40mmなのです。
「写真がメイン」というよりも、「旅での記録、思い出作りがメイン」
そんなあなたにぴったりな自然な画角の40mmかと思います。
ぜひ40mmという画角を、単焦点レンズ選びの候補に入れてみてください。