【SONY】Camera Technique Vol.23 モニターが表示されなくなった時に(FINDER/MONITOR切換)
本館2階スタッフが、皆さまのちょっとした疑問にお答えする『Camera Technique』
「SONY」のEマウントAマウント、「CONTAX」や、動画のあれこれ、本館2階アイテムの比較や操作のやり方、
豆知識などを中心にお伝えいたします。
今回はファインダーとモニターの切り替え機構について説明したいと思います。
店頭でよくご相談いただく内容のひとつに「モニターが表示されなくなってしまった」
という現象があります。
単に故障である場合もあるのですが、別の理由があってそうなってしまう事もあります。
それは、「アイセンサーが汚れている」場合です。
今回はα9を使用してご説明いたします。
まずは設定の確認から行ってみましょう。
MENU→撮影設定2→[FINDER/MONITOR]を選択してください。
(機種によって異なります)
設定がオートならば自動で切り替わるはずですので、アイセンサーが汚れている可能性が高くなります。
アイセンサーが汚れていると、常時ファインダーを覗いている状態と同じようにセンサーが反応してしまい、モニターに切り替わらなくなってしまいます。
では、アイセンサーはどこにあるのでしょうか。
機種によって少し場所が異なる場合がありますが、概ねアイピースカップを外したファインダーの右や上下の位置にアイセンサーがあります。
清掃方法ですが、ブロアーなどでホコリを吹き飛ばし、綿棒やクリーニングクロスなどで軽く拭き取ってみてください。
アイセンサーは意外と汚れがちです。液晶画面や本体は頻繁にクリーニングしますが、アイカップに隠れがちなアイセンサーは意識してクリーニングしてあげる必要があります。
ちなみに、余談となりますがアイセンサーの近くには別に小さなダイヤルが付いていることがあります。
これは「視度調整ダイヤル」と呼ばれるものです。
ファインダーを覗いた時にぼやけて見えることはありませんか。
そんな時には視度調整ダイヤルを回すと自身の視力に合わせて見え方を変えることができます。
アイセンサーを清掃して症状が改善されれば、モニターが表示されない原因は故障ではなく、センサー汚れが原因となる可能性が高くなります。
修理点検などに出すと、どうしても数週間の間カメラが手元から離れてしまいます。
アイセンサー清掃は決して難しくはないので、モニター表示がされなくなった時はアイセンサーの確認からしてみるとよいでしょう。
最後に表示されないとは逆のパターンである、「勝手にモニターが消えてしまう」場合について解説します。
勝手に消えてしまう場合の多くは、アイセンサーがストラップや衣服などに反応して切り替わってしまうことがほとんどです。また、縦位置で撮影する時も手がアイセンサー部にかかりやすくなるので注意が必要です。
モニター表示だけにしたい場合は、設定でそのように変更することができます。
MENUから[FINDER/MONITOR] を[モニター(マニュアル)]に設定することでモニター表示のみになります。
また、ファインダーとモニターの切り替え機能をカスタムボタンに設定することもできます。(機種によって対応していない場合があります)
MENU→撮影設定2→[カスタムキー(撮影)]で、お好みのカスタムボタンに[FINDER/MONITOR切換]を設定してください。
いかがでしたでしょうか、モニターが表示されなくて困った時にはアイセンサーを確認してみてください。
次回も本館2階スタッフが、ちょっとした疑問点やオススメポイントなどをお送りいたします。
お楽しみに!