【SONY】FE40mmF2.5Gとイチョウ日和
SONYSONY G Master/G lensα7Cα9III 120コマ/秒対応エントリーモデルカメラの楽しみ方スナップ単焦点を楽しむ
本格的に冬が始まってしまう前に、秋の景色を求めて東京駅を降りました。
目的は丸の内中央口から皇居前内堀通りを結ぶ行幸通りのイチョウ並木。天気も良く、昼過ぎのビル群の中の黄色の輝きは離れていても目を引きます。
今回持ち出したレンズは、SONY FE40mm F2.5 Gです。標準よりもやや広い40mmという画角はEマウント用レンズで言えばBatis 40mmがありますが、中でもこのSONY純正のFE40mmは、Gレンズならではの高い解像性能を持ちつつも、173gという小型・軽量設計を実現しています。ボディはSONY α7Cとの組み合わせで、持ち運びもストレスなく足取りもより軽やかに。
イチョウ並木に向かう前にせっかくなので東京駅を1枚。
開放F2.5での撮影にも関わらず端までしっかりシャープな写りに驚きました。こんなに小さなレンズだというのに写りへの妥協は一切感じられません。
鮮やかにはためく日本国旗の紅白色と、歴史を感じさせる東京駅の色褪せ具合の対比が気持ちの良い1枚です。
ボケ味は滑らかで程よく主体を際立たせてくれます。開放F2.5とさほど明るいレンズではありませんが、街中のスナップ撮影においてはむしろ十分なくらいでした。
黄色の絨毯にぐっとレンズを近付けるとうかがえる柔らかな質感。最短撮影距離を28㎝を活かした撮影です。
陽に当たり光る地面、散るイチョウの葉、伸びる影。
40mmという画角はコンクリートの地面でさえもドラマチックにしてくれるように感じました。
ここまでかなり逆光の強い環境の中での撮影が多かったにも関わらず、フレアやゴーストなどはまったく気にならなかったことに気付きます。逆光耐性はバッチリです。和田倉噴水公園内の噴水に夕陽が伸びて一際輝いていたので、シャッターを切りました。
凛とした出で立ちのイチョウの木とビル。自然のものと人工のものが並ぶ少しの違和感がなんとも雰囲気があって良いのです。
はじめに東京駅を撮ったときにも感じましたが、やはり建造物を撮ったときのシャープさが癖になります。
いかがだったでしょうか。
軽量かつコンパクトにも関わらず圧倒的な描写力。
小さいからと侮っていると、いつの間にかこの洗練された写りから離れられなくなるでしょう。
常用のレンズとして持っておきたい1本だと感じました。
この日、本レンズのおかげで秋をたっぷり堪能できたので、今年はもう心して寒い冬を迎えることとします。