皆様、レンズ選びでお困りなことはございませんか?
私も日々、レンズ選びに悩んでおります。
僭越ながら同じ画角にお悩みの皆様に、よくご質問をいただくレンズを純正やサードパーティ問わず比較しながらご紹介させていただきます。
今回はタイトルに書かせていただいた通り・・・
・SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS 2015年6月26日発売
・SIGMA Art 105mm F2.8 DG DN MACRO 2020年10月23日発売
・atx-i 100mm F2.8 FF MACRO 2022年12月9日発売
上記3点を比較しながらご紹介させていただきます。
SONYのEマウントの中でも、等倍マクロはいくつかラインナップがあります。それぞれのメーカーの違いやレンズの個性についても、気になってる方は多いと思います。
それぞれの強みや個性について、①サイズや基本性能②マクロ撮影の描写比較③周辺部の解像度④逆光耐性⑤玉ボケ の6つの項目を比較しながらご紹介させていただきます。
各メーカのスペックをご紹介させていただきます。
SONY 焦点距離:90mm レンズ構成:11群15枚 絞り羽根:9枚 最短撮影距離:28㎝ 全長130.5mm 重さ:約602g
SIGMA 焦点距離:105mm レンズ構成:12群 17 枚 絞り羽根:9枚 最短撮影距離:29.5cm 全長:133.6mm 重さ:約 715g
Tokina 焦点距離:100mm レンズ構成:8群9枚 絞り羽根:9枚 最短撮影距離:30mm 全長:123~169mm(前玉繰り出し時) 重さ:約570g
すべてAFに対応しているレンズではありますが、ピントが迷子になりやすいマクロレンズ。SONYとSIGMAにはピント位置を絞れるスイッチ(SONY製品ではフォーカスレンジリミッターと言われています。)が搭載されているのでAFで対象物を探す範囲を変えられ、ピント位置を素早く見極め、迷子にさせることなくなく撮影できます。
上記2本はTokinaより身長が高いですが、SONYとSIGMAはインナーフォーカスとなっており、ピント位置が変わってもレンズが繰り出さず、被写体との距離が計算しやすくなっております。
Tokinaは約46mm繰り出してしまうので、被写体との距離に気を付けなければいけません
さらにSONYのレンズは、AF/MFを素早く切り替えられる「リングスライドスイッチ」を搭載しており、ピント合わせしている時に被写体から目を離すことなくAFとMFを瞬時に切り替えることが出来ます。
Tokinaは驚くほどモーター音が大きいのでAFを使用した動画の撮影には向かないと感じました。ピント移動速度も3本の中ではスローでしたが2024年9月現在で¥50,463-とコストパフォーマンスの高いレンズです。
1 SONY 焦点距離:90mm F値:2.8 ss:1/100 ISO:100
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:2.8 ss:1/100 ISO:100
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:2.8 ss:1/100 ISO:100
開放で撮影をしてみました。大きな違いはここでは感じられませんでした。マクロならではの柔らかなボケが美しいです。SIGMAとSONYのレンズが若干ですボケが硬いようにも見えます。3本とも滑らかで癖のない写りで被写体を際だててくれています。
②最短撮影距離比較
お次は最短撮影時の比較です。ハンドメイドアクセサリーやジュエリーなど、マクロレンズでよく撮影される撮影した時実際にどのように違いが出るのかをご紹介させていただきます。
1 SONY 焦点距離:90mm F値:2.8 ss:1/40 ISO:3200
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:2.8 ss:1/40 ISO:3200
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:2.8 ss:1/20 ISO:1600
一見大きな違いは無いように見えますが、SONYは金属に反射したライトのところに色収差が見えます。SIGMAにはそういった収差もなく、綺麗なゴールドカラーを再現してくれているのがわかります。一般的なレンズと違い二重ボケなど、ボケをうるさくしてしまうような要素はなく、どのレンズもピント面から離れるにしたがって非常に綺麗にボケていきます。
1 SONY 焦点距離:90mm F値:8 ss:1/5 ISO:3200
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:8 ss:1/5 ISO:3200
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:8 ss:1/2 ISO:1600
F8まで絞るとどれも驚きの解像感となっています。背景は柔らかな写りをしており、マクロレンズの楽しさを感じました。シャープさの中にもより柔らかさを感じたのはTokinaです。花びらやポートレートなど柔らかな写りを好まれる方にはTokinaがお勧めです。
③周辺解像度比較
こちらでは周辺解像度の比較をご紹介させて頂きます。レースと刺繍が入ったランチョンマットです。赤い枠で囲っている所を拡大してどのような写りの違いがあるか見ていきます。
1 SONY 焦点距離:90mm F値:2.8 ss:1/250 ISO:3200
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:2.8 ss:1/250 ISO:3200
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:2.8 ss:1/250 ISO:1600
驚くべき解像度を誇るSONYとSIGMA。周辺の画質の低下は若干感じますがF2.8で驚異の解像度です。Tokinaも十分な画質ですが、他2本と比べると少し柔らかな写り。先述した通り花の撮影など柔らかな被写体には向いているかもしれません。マクロレンズは構造上、
1 SONY 焦点距離:90mm F値:8 ss:1/40 ISO:1600
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:8 ss:1/40 ISO:1600
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:8 ss:1/40 ISO:1600
F8まで絞ることでTokinaもハッキリとした美しい描写となりました。3本とも解像度が上がり、刺繍の細かな部分まで表現されています。
④玉ボケ比較
ポートレートでも好んで使われるマクロレンズ。望遠側で見たときのボケ味にも違いがあります。望遠で撮影した時、近接撮影した時の比較をまとめてみました。
1 SONY 焦点距離:90mm F値:2.8 ss:1/50 ISO:3200
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:2.8 ss:1/50 ISO:3200
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:2.8 ss:1/40 ISO:3200
無限遠の光をボカして玉ボケを比較してみました。どのレンズも絞り開放での撮影時に周辺部の口径食が発生しています。
この中でもSONYのレンズは若干ではありますが玉ねぎボケが発生しており、他2本のレンズと比べてみると多少気になる部分かもしれません。ボケの形も円形ではなく角ばっており、夜間のポートレートなどの撮影をする際はウィークポイントとなる部分です。
その一方でSIGMAとTokinaのレンズはボケも滑らかで素直な描写です。一番円形に近くてボケみが綺麗なのはTokinaのように感じます。
1 SONY 焦点距離:90mm F値:2.8 ss:1/125 ISO:3200
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:2.8 ss:1/125 ISO:3200
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:2.8 ss:1/125 ISO:3200
続いては最短撮影距離からの後ボケを確認していきます。無限遠のボケと同様にSONYは多少ボケが固いように感じますが、最短撮影距離時においては玉ねぎボケも目立たず素直な描写です。
SIGMA、Tokinaも同様の傾向で甲乙つけがたい描写。マクロレンズらしい美しいボケが得られます。
⑤逆光比較
1 SONY 焦点距離:90mm F値:3.5 ss:1/100 ISO:1250
2 SIGMA 焦点距離:105mm F値:3.5 ss:1/125 ISO:2000
3 Tokina 焦点距離:100mm F値:3.5 ss:1/125 ISO:2000
最後に強い光を入れた際の逆光耐性を比較していきます。どのレンズもフレア、ゴーストが発生しておりパターンは様々。あまりこのような環境下で撮影することはありませんので実撮影において気になることは無いと思いますが、強い光源があるような環境下ではフードを装着して撮影するのがベターです。
様々なポイントの比較を行いましたが、個人的な感想としてはマクロ重視で描写や機能ににこだわる方はSONYやSIGMAがオススメです。TokinaはAFは遅いのですが、柔らかくもあり写りもいいレンズなので、マクロレンズでポートレートなどを趣味で楽しみたいという方には是非お勧めしたいレンズです。
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