【SONY】Plus「α」Vol.1-SEL50F18F-
SONYのミラーレス一眼の「α」シリーズ。
初めての方でも使いやすく、カメラの操作に慣れたハイアマチュアの方でも満足行く優れた操作性、そしてスタンダードモデルの位置づけでありながら妥協なき画質・優秀なボディ内手振れ補正を搭載した「α7Ⅲ」
発売当初から今日まで人気のα7Ⅲ。このカメラをきっかけにフルサイズデビュー・カメラデビューされた方も少なくないと思います。
本記事ではその人気のα7Ⅲにぜひ合わせて手に入れて欲しい、使って欲しいもう一本、+αをご紹介したいと思います。
まず、第一回にご紹介するのは「SEL50F18F」(FE 50mm F1.8)
50mmとは一般的に標準画角と言われています。眼で被写体を見た時とカメラでその被写体を撮影する時に、およそ同じように写ることからそのように位置づけられています。
本レンズはそれでいてF1.8と明るく背景を綺麗にぼかすことに長けたレンズで最初に買う単焦点レンズとしてかなり人気が高い一本となっています。
このレンズの特徴の一つとしては、小型・軽量であり、本体重量は186gと数多くあるレンズの中でかなり軽量な分類にあります。
そして、本レンズ最大のおすすめの理由は何といっても高いコストパフォーマンス。およそ3万円台(2022/4/22時点)での入手が可能です。
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100
50mmという焦点距離は、標準と位置付けられるだけあり癖のない写り方をしてくれます。故にとても使いやすいです。
コスパ重視のレンズですと気になるのは写りの部分。今回は風景のスナップなのでまずF8で撮影してみましたがいかがでしょうか。およそ3万円台のレンズとは思えないくらいしっかり周辺まで解像しているのが分かるかと思います。
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:125
続いては、開放で撮影を行いました。
F1.8という明るいF値を有しているだけあり、かなりボケ感が強く出ます。F値の低いレンズは周辺の解像度が低かったりコントラスト差が大きい部分にはフリンジや色収差が出ることがあります。今回の作例に関しても多少二枚目のハイライト部に出てはいますが、全然問題ない範囲だと感じました。
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100
次は前ボケが出るように撮影を行いました。
先程のボケ感とは少し変わり、ざわつく様なレンズ収差のようなボケが出てることが分かります。
しかしこちらもレンズ本体の金額を考えれば全く問題ない範囲に感じます。見た目もコロッと小さくα7Ⅲのボディにつけるととても軽快なサイズ感。人気の理由が分かります。
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:125
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100
写りも良く金額的にも魅力のある本レンズですが、勿論デメリットもあります。
これはこのレンズに限った事ではないのですが、最短撮影距離が0.45mmである事です。カメラから被写体までおよそ45cm離さないと本レンズはピントが合いません。
50mmという点を考慮すれば妥当な最短撮影距離ですが、テーブルフォトであったり食べ物の撮影をするときには座ったままスマホで撮るような感覚で撮影をするのは少し難しい距離です。
それはフォーカスのブリージングが非常に大きい事です。このレンズのAFを駆動させている映像を実際に見てもらえると分かると思いますが、画面が寄ったり引いたりしているのが分かると思います。まるで息を吸って吐くような動きで画角が変わるこの現象をブリージングと言います。
インナーフォーカス特有の現象として挙げられるブリージング、このレンズはインナーフォーカスではないのですがAF作動時レンズ鏡筒が物理的に可動します。そのため同様に上記の動画ような現象が起こります。
スチル撮影においてはAF作動時に少し画角が変わる程度なので大きくデメリットになるケースは少ないです。しかし動画となると録画中はこのブリージングの挙動も記録してしまう為、あまり都合がよくありません。
α7Ⅲ×SEL50F18F / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100
いかがでしょうか。
小型・軽量で高いコスパが魅力の本レンズ。デメリットこそあれど撒き餌レンズと呼ばれるに相応しい金額と優れた描写力を持ち純粋に良いレンズだと感じました。
これからフルサイズを買うけど組み合わせるレンズが分からない、単焦点が気になる、もう一本欲しいけど何を買っていいか分からない…なんて方には是非試してほしいレンズだと思います。
これからもオススメのレンズを紹介していきますので是非お楽しみにしてください。