【SONY】Plus「α」Vol.15- APO-LANTAHR 50mm F2 Aspherical –
plus「α」SONYVoigtlanderα7 IIIカメラの楽しみ方スタッフおすすめ機材単焦点を楽しむ厳選アイテム夏めく
SONYのミラーレス一眼の「α」シリーズ。
初めての方でも使いやすく、カメラの操作に慣れたハイアマチュアの方でも満足行く優れた操作性、そしてスタンダードモデルの位置づけでありながら妥協なき画質・優秀なボディ内手振れ補正を搭載した「α7Ⅲ」
発売当初から今日まで人気のα7Ⅲ。このカメラをきっかけにフルサイズデビュー・カメラデビューされた方も少なくないと思います。
本記事ではその人気のα7Ⅲにぜひ合わせて手に入れて欲しい、使って欲しいもう一本、+αをご紹介したいと思います。
ご紹介するのはVoigtlanderのマニュアルフォーカスレンズ「APO-LANTAHR 50mm F2 Aspherical」です。
フォクトレンダー史上最高の標準レンズを謳うほど高い光学性能を有していながらも、50mmF2という明るさを確保しつつ約360gと非常に軽量なレンズとなっています。
α7IIIが約650gとなりますので、合わせてもほぼ1000gで撮影が楽しめるセットです。
今回はそんなレンズと共に撮影に臨んで参りました。よろしければご覧ください。
せっかくなのでまずは「色」を見ていただきましょう。一般的な明るいレンズであれば、ハイライト部分に紫や緑のフリンジが発生するものですが、
本レンズはそういった色滲みの原因になる「色収差」を高い次元で補正したアポクロマート仕様のレンズとなっています。
そのため色が濁ってしまう事がなく、非常にヌケの良いクリアな描写を楽しむ事ができます。
その上で非常に高い解像力を有しており、色滲みの抑制も相まって「そこにある」という存在感を強く感じられるレンズです。
また、VoigtlanderというとライカMマウント用のレンズなどを作っているイメージが強いメーカーですが、
ボディとの電子接点を持ったレンズとなっていて、撮影データへのEXIF記録やボディ内に搭載された5軸手振れ補正がフルに活用できます。
こちらは椅子の背もたれにピントを置いてみました。背景のハイライトを気にしつつ背もたれがシャドウに沈み込まないように露出を決めて1枚。
背景がうやむやになってしまうという事もなく、後ボケもスムーズです。
また、最短撮影距離は50mm付近の標準レンズでは一般的な45cmとなっていますが、近接撮影でも甘くならずしっかりと描き込みます。
ヘリコイドのトルクも重すぎず軽すぎずで程良いですし、ボディ側のピント拡大機能も充実しているのでマニュアルフォーカスレンズであってもピント合わせは苦ではありません。
先ほどから被写体を隅に置いてみたり、ハイライトの滲みを見たりするために少し意地悪な条件を選んで、
わざと試すような撮影をしているのですが、どんな条件でも涼しい顔をして欲しいイメージを出してくれます。
光を探すのが楽しくなるレンズですが、これがほぼ1000gで楽しめてしまうと考えると常にカバンに忍ばせておきたくなる組み合わせです。
そろそろ関東も梅雨の訪れを感じる季節になって来ましたが、一足先に咲いていた紫陽花を前ボケにしてみました。
夢中になって撮影をしていたら気が付いた頃には陽が傾いていたようです。
窓から入る光がうっすらと戸を照らしていて、シャドウに沈み込もうかというところでしたが、照らされた木目に目を引かれてこれまた1枚。
陽が落ちる前にそろそろ撤収と致しましょう。
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今回紹介しきれなかったカットもあるのですが「APO-LANTAHR 50mm F2 Aspherical」の魅力を少しでもお届けできれば幸いです。
光を探す愉しみ、触る愉しみを感じられて、初めてのマニュアルフォーカスレンズにも、50mmの決定版が欲しい方にもおススメの1本。ぜひご検討下さい。