SIGMAから新たな望遠レンズが12月7日に発売されます。
「Sports 70-200mm F2.8 DG DN OS」です。シグマの高い描写力とスポーツラインの高速AFこの1本に集約させたレンズとなっており、SONY用の他にも、ライカSL/TL用が同時に発売されます。
SONYのEマウント用の「Sports 70-200mm F2.8 DG DN OS」を発売前にレビューをさせていただく機会をいただいたので、ご紹介させていただきます。
色付いた紅葉を撮影しに、水元公園へ赴きました。
公園はすっかり秋の装いです。
野鳥が沢山いる公園なので、身近な鳥も撮影出来たらいいなという期待を込めて、ボディはα6700を持っていきました。
SONYはマウント部が統一されておりますので、アダプターなどは必要なく、簡単に付け替えて使用することが出来ます。
強みのHLAを用いたAFも問題なく使用できました。
公園に到着すると早速鴨の群れが枯れ葉をつつきながらご飯を探し回っていました。
α6700の鳥の動体認識をオンにしてみます。
サードパーティ製での動体認識の相性は気になるポイントだと思いますが、しっかりと捉え追従してくれています。
みんな下に落ちた葉に夢中で中々こちらを見てくれませんでしたが、動体認識が片時も離れなかったおかげで、一瞬こちらに気が付いた時の可愛らしい顔を逃さず撮影出来ました。
陸の上の鴨は結構すばしっこく、なかなか立ち止まってくれません。一瞬のシャッターチャンスを逃がさないようファインダーを覗き続けます。
SIGMAはシャープネスな写りをする為、ボケ自体も少し硬い印象がありましたが、柔らかな光が差し込み秋の暖かさが伝わってくる素敵な写真が撮れました。
テレ側で撮影していますが、手振れ補正もしっかり効いています。
サギが川沿いで獲物が来るのをじっと待っていました。F2.8の200mm(換算で300mm)で撮影しています。
開放で、さらにテレ側でのこの写り、とても衝撃を受けました。
羽の質感、硬すぎないボケもとても気に入っています。
ピント面の写りもとてもシャープで、SONYの純正レンズのFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIにとても近い写りをするように感じました。
開放時のボケもさることながら、ピント面は驚くほどシャープです。
少し絞った時の解像度も素晴らしいです。細かな葉の1つ1つが綺麗に描写されています。
撮影した画像を見た時は思わず「すごい」と口ずさんでしましました。
立体的でありながら、木々や水面の細部まで、全てが繊細に写っています。
草木が色付くこの季節が大好きなので、この綺麗な景色を写真を撮影できてうれしいです。
鏡胴部には絞りリングが付いています。
同重量のSONYのFE 70-200mm F2.8 GM OSS 初代や、FE 70-200mm F4 G OSS 初代も鏡胴に絞りリングはなく、この操作性を望遠レンズで叶えてくれるのはうれしいポイント。
更にカスタムボタンがレンズに3つついているので、自分の好みをたくさん詰め込めます。
オートフォーカスの速度が向上し、さらにボタンにリミッターを割り当てることで、自由自在に高速なオートフォーカスを操ることが出来るようになります。
今回はフルサイズ用のレンズをセンサーサイズがAPS‐Cのα6700に装着しています。
AFの速度、写り、劣るところは何一つありませんでした。
むしろレンズ中心部のみ使えるという点と、少しでも重量を軽くできるという点ではとてもいい組み合わせだと私は思います。
明日の12月7日発売です。現在マップカメラでは絶賛ご予約受付中です。お手元に1本、高解像な高速AF望遠レンズはいかがでしょうか。