1:1のスクエアフォーマットとモノクローム写真。
いつもと少し気分を変えて写真を撮ってみる【Square & Monochrome】
今回は番外編【Square & Color】でお送りします、使用ボディは【DSC-RX1RM2】です。
前回のハイコントラストモノクロ編の撮影時にカラーでも撮影をしておりました。
撮影地は同じでもテイストを変えると「どう違って見えるのか」を見ていきたいと思います。
カラー撮影ではピクチャーエフェクト「トイカメラ」を選択しています。
レンズ補正機能も全てOFFにして、周辺減光なども意図的に出るようにしております。
空の青と雲、薄く見える山々のグラデーションがとても気に入っている一枚です。
RX1RM2は高画素のフルサイズ機なので、画面下のような細かいオブジェクトに対する描写力に優れたり、空のグラデーションを見て分かる通りにダイナミックレンジの広さに優れたりします。
画面下部の畑は意図的にアンダー目にしました。
空のグラデーションをより強調して、目線を誘いやすくするためです。畑の部分も明るいと空と畑の両方が明るいので意識が分散しがちです。周辺減光も相まって空のグラデーションと中心の鉄塔に意識が集中します。
「トイカメラ」モードだと周辺が暗くなり、シャープ感を抑えた軟調の仕上がりになります。高画素機だと細かい描写に優れる一方、線が少し鋭すぎて硬い印象を与えがちです。
ですが軟調で仕上がるトイカメラモードだと、線の硬い印象も和らいで自分の気に入った仕上がりとなります。
35mm固定単焦点レンズ搭載のRX1RM2はスナップに最適です。
ゆるめのパースがついた心地よいアオリのアングルがとれます。
水が落ち込むところに柔らかい光が当たっていました。
ピント位置としてはジャストではありませんが、柔らかい表現を狙ってすこしずらしました。トイカメラ機能で元から柔らかい描写を目指していますが、ピントの位置によっても柔らかさの表現をプラスすることができます。
周辺減光がよくわかるカットとなりました。画面中央に視線を誘導することができたり、青空にも独特なグラデーションを持たせることができます。
自然な見え方かと言われるとそうではありませんが、周辺減光によるグラデーションによって画面に立体感が出ています。
狙った意図として活かせるなら周辺減光もよいものだと改めて感じました。
是非、みなさんもいつもと違う雰囲気【Square & Color】で撮影を楽しんでみて下さい。
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