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【SONY】STFと煌めく炎の海へ

2021年も、もうすぐ終わり。季節的には冬がやって参りました。
冬といえば、キラキラと美しいイルミネーション撮影の季節です。

撮影が11月の頭だったのでイルミネーションではないのですが、江の島にてキャンドルをα7SIIIに100mmのGMレンズを組み合わせて撮影してきました。

焦点距離:100mm / 絞り:F2.8(T5.6) / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:12800

100mmのGMレンズと言えば、STFと名付けられている少し特別なレンズです。
STFとはSmooth Trans Focusの略称で画面全域の口径食を抑え、滑らかなボケ描写を実現したレンズです。

滑らかなボケ表現を実現するために、中心から外側にかけて濃くなるNDのグラデーションが施されたフィルターが搭載されています。
その為、絞りリングにはF値とは別にT値という表記がされています。T値は実際にレンズからセンサーに到達する光量を表した値になります。
このレンズは開放F2.8でT値は5.6となっています。従って、ボケ感はF2.8でも明るさはF5.6相当になるというちょっと癖のあるレンズです。

焦点距離:100mm / 絞り:F2.8(T5.6) / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:12800

動画も撮影してきたのでご覧ください。

混雑していると思ったので今回はジンバルを持ち出さず手持ち撮影で臨もうと思い、カメラとレンズのみで現地に向かいました。
キャンドルが展示されている辺り一帯は、案の定平日夜にも関わらず人でとても賑わっており自由に動ける状況ではなかったのでジンバルを持ち出さなくて正解でした。

そして撮影に関してはレンズが最小絞りに設定しても明るさがF5.6相当なので、ISOは6400や12800台になることが散見されたのですが、高感度と呼ばれる6400以上のISO設定でもILCE-7SM3は画質が崩壊するような致命的なノイズは一切見受けられません。

以下、動画から切り出したお写真もご紹介していこうと思います。



今回の撮影設定は、 XAVC S 4K / 4:2:2 10bit / PP11(S-Cinetone) で全編撮影を行い、編集で色味を加えました。
始まりと終わりの画は、MF設定にしわざとボカすことでSTFレンズならではの綺麗な玉ボケを表現できたかと思います。



こういった暗所の環境だとフォーカスがいろんな所を行ったり来たりしてしまうかと思いきやそんなことはなく、AFに任せたまま撮影していました。
狙った被写体がいるのであれば、液晶モニターをタッチしてその被写体にAFを固定する事も出来ます。

作例の動画にはところどころ細かい手振れが出てしまっておりますが、レンズの焦点距離が100mmと考えるとブレはだいぶ抑えられているなと感じたので、ILCE-7SM3に搭載されているアクティブ手振れ補正が優秀さが分かります。

SEL100F28GMはマクロ切り換えリングが搭載されており、最短0.57mまで寄る事が出来ます。
今回の撮影した場所では特に近寄らないように仕切り等は設けられていなかったので、ギリギリまで寄って撮影してみました。
しかし、普通のいわゆる寄れるレンズとは違い切り換えると、0.57m~1.0mまでしかピントが合わなくなるので、そこだけお気を付けください。

最後に今回の撮影で一番のお気に入りのカットをご紹介します。
楽しそうにキャンドルを眺めている光景をキャンドル越しに撮影しました。編集でティールアンドオレンジが綺麗に出せたカットになったと思います。

いかがでしたか?
STFでこういった光源を撮影するというのは知る人からすればベターな組み合わせですが、ベターなだけあってSTFの魅力が存分に引き出せたかと思います。
編集には、Final cutを使い簡易的に撮影した素材を繋げました。
初めて撮影から編集まで行ったのですが、スチルの何倍も気にすることが多く繋げて必要な部分だけ切り出すような基本的な作業も慣れていないのもあり四苦八苦でした。
しかし、スチルには無い魅力もあり視覚以外の聴覚をも使って世界観を表現できることは、すごく奥が深くハマると際限が無いなと感じました。

筆者、動画は食わず嫌いで重い腰をようやく上げて撮影に臨みましたが結構楽しかったので皆様も是非挑戦してみて下さい。



[ Category:SONY | 掲載日時:21年11月20日 11時00分 ]

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