前回の第二章では必要機材を一式と組立てなどについてご紹介しました。
では、第三章のメインテーマは接続と実際に発光させてみたいと思います。
【オフカメラライティングの光らせ方】
その前に、ワイヤレスの光らせ方の種類について書きます。
ワイヤレスで光らせるオフカメラライティングの光らせ方は大きく分けて二種類あります。
【光通信】と【電波通信】です。
【光通信】はストロボ光に含まれる赤外線で通信を行います。マスター機能を持ったストロボはほとんど行えます。
※マスター機能とは【コマンダー】として使える機能を持っている事を指します。
デメリットはストロボとコマンダーとの間に遮蔽物がある場合や撮影環境がかなり明るい場合、上手く発光しないケースがある。
【電波通信】は光通信に比べ、対応する機種が少ないものの遮蔽物や明るさが原因の発光不良が起こりにくく更に機種によって異なるが対応距離が長いので抜群の安定感があります。今から始めるのであれば可能な限りこの電波通信式を採用した方がいいです。
昨今のマスターフラッシュにはこの電波方式が採用されているものが増えてきています(相互利用で使えるのがハイエンドのストロボのみだったりします)
【ストロボ+コマンダー編】
まずはストロボとコマンダーの組み合わせで、ペアリングをさせます。
今回は筆者所持機種がSONYの為、序章の時と同様でSONYのストロボで進めていきます。
レシーバーをコマンダーとして、ストロボ本体を遠隔で発光させます。
【ストロボ本体】
まずメニューボタンを押して、真ん中の電波マークに合わせて【電波】か【光】かを選択していきます。Wi-Fiマークみたいな物が電波通信、雷マークが光通信を使うという意味になります。
WLボタンを押し、コマンダーから電波を受けられるようにする。この【RCV】と記載されている部分を選択し真ん中のボタンを押す。
そうすると、このストロボは電波通信で発光する状態になりますので、この状態でメニューボタンから「PAIRING」を選択します。
【コマンダー】
次にコマンダー側です。
コマンダー側はカメラ側からまずはワイヤレスフラッシュモードをオンにしてあげます。そうするとコマンダー側は電波を飛ばせるようになります。
そして、メニューボタンから「PAIRING」を選択し、その中の「ADD」にします。
そうすると各々の画面がこのようになります。
こうなるとペアリングが成功です。
接続がされているものはこのように緑色のランプが点灯するので、分かりやすいです。
あとストロボ本体のLED部分が点滅していますので、接続時に確認してみてください。
【ストロボ同士の接続編】
この接続までの流れはコマンダーとの接続パターンとほぼ同じです。
そうすると各々の画面がこのようになります。
こうなるとペアリングが成功です。
※コマンダー側にある【 A B C 】等の表記について
これはグループと呼ばれるものです。
今後記載していこうと思っています【多灯ライティング】で使う機能です。ストロボをグループで分けてコントロールします。
グループ毎に分けて発光量などをコントロールすることでストロボの強弱の表現のコントロールが出来ます。
例えば、グループAのストロボは発光量を1/32に設定しグループBは1/128にするなどで光の当たり方の強弱を付けられます。
このコントロールで起こる効果は後々にやっていこうと思います。
それでは実際に発光させて行きます。
この様に同時に光れば成功です。
上記にて少し触れた光量の調整を行うとこの様な状態になります。
右が1/256、左が1/16の光量に設定しております。
でが次回以降は実際に撮影を行っていきます。