数あるEマウント用の35mmのレンズの中から私はこのレンズを選んでみました。
Carl ZeissのLoxia35mm F2
理由はシンプル。小さくてかわいい。
もちろん写りに関してもZeissレンズですから、申し分ありません。
重いカメラが苦手な私はα7Rで十分。
α7RにこのLoxiaをつけて夕暮れの住宅街を歩きます。
どうしても軽くてオートフォーカスが使えるBatisシリーズに注目が集まりがちですが、マニュアルで楽しむLoxiaもまた味があります。
コンパクトかつスマートな見た目のBiogonタイプのレンズです。
ふんわりと柔らかなボケは見ていてとても心地がいいです。
日が傾くこの時間の柔らかい日の色によく合います。
なんだかこの時間帯はねこも人間ものんびり動いてしまいます。
もちろん夕方のお迎えやお買い物で忙しい人もいるのですが、この日の私はなんかそんな気分。
光の入り方がまた、やさしいような。
そういえば今日は写真を撮ろうと思ったけどどこに行くかは決めていなかったな・・。
一人だといつも以上に無計画になってしまいます。
とりあえず駅のほうに向かってみるか。
そんなとりあえずを持って、駅へ向かいます。
このお店はこの時間だからやってないのか、はたまた最近はいつもしまってるのか。
いつも通る道じゃないのでよくわかりません。
でもお花はさいてるから、誰かがお水をあげているのかな。
フィルムカメラを持っているとピントを合わせる、という作業は自然とできるのですが、
デジタルカメラを持っているとなんとなく勝手に合わせてくれるような気がしてしまい何度かピンボケしている写真を撮りました。
現代の力に甘えすぎている・・・。
最近のカメラはいかに便利なのか、こんなことで実感します。
来るまでに、たこ焼き屋さんを見つけ食べるかどうか葛藤しましたが無事に到着。
だいぶ日が落ちて暗くなってました。
いつも行くカメラ屋さんにフィルムを買いに行こうと、電車で数駅。
足を伸ばしてみたのですが、日曜ということで到着する数分前に閉店していました。
なんというタイミング・・・。諦めて夕食に使う野菜を調達して帰りの電車にのることにしました。
暗いところでは少し古い機種なのでISO感度を上げすぎないように意識して、ゆっくりとシャッターを切ります。
家に帰り、パソコンで写真を拡大してみていると、初代とはいえさすがはRシリーズ。
あの時は見えなかった、ねこの顔を見ることができました。
今回の【The Prime Lens】ではLoxiaの35mmといっしょにゆったりした時間をすごしました。
そういえば私がこの会社に入ったばかりの頃、周りの人に意見をもらいながら試しに使ってみたレンズもこのレンズだったような。
当時もこのやわらかなボケに心を掴まれたような覚えがあります。
開放付近でもしっかり写してくれる頼れるレンズ。
35mmというちょうどいい画角とマニュアルレンズのもたらしてくれる時間。
またもう少し暖かくなったらお供してもらうことにしましょう。
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