やっと暖かくなったと思ったら、再びダウンジャケットを引っ張り出したり。
桜が満開だと思ったら、雨風で散り散りになっていたり。
そもそもスーパー花粉症の私には、桜の季節に外で何かをするというのが非常に辛かったり。
今年は入学準備も重なり、春は色々と忙しいのです。
そんな時、ある1本のレンズが私のハートに火をつけました。
『Voigtlander HELIAR 40mm F2.8 Aspherical VM』
もう頭の中にはThe DoorsのLight My Fireが流れています。
40mmという絶妙な画角。程よい被写界深度。開放から使える高画質。
そして何より、コンパクトでデザイン良しのレンズに、一度使用したら惚れてしまいました。
撮影に使用したカメラは『Leica M10-P』。
M11も登場しましたが、まだまだ魅力溢れるカメラです。
2400万画素センサーも画質は◎。撮影後のRAW現像でもPCがサクサク動く容量なので扱いやすいです。
ありふれた被写体も、ついついスナップしたくなってしまう本レンズ。この写真では地面に落ちた鳩の影にピントを合わせパシャリ。
ライカMのメリットはコンパクトで軽量、という話は一眼レフと比べての話。
本当のメリットはマニュアルフォーカスのレンジファインダーで、思いのままにシャッターが切れるところだと思います。
この『Voigtlander HELIAR 40mm F2.8 Aspherical VM』はそのスナップ撮影をより快適に、楽しくしてくれるレンズなのです。
女々しくて女々しくて辛い、の隣にあるBAR。
歩きながら被写体との距離をピントリングで合わせ、カメラを構えた瞬間にシャッターを切る。カメラと自身の感覚がシンクロするのがレンジファインダー機を使用していて気持ちのいい瞬間です。このような撮り方ができるのもライカとコンパクトなレンズの組み合わせだからこそ。
最後に私物の『Leica M9』に装着してみました。
塗装はカメラ・レンズ共にブラックペイント同士。マッチングが最高すぎて脇汗をかくカッコ良さです。
距離計連動のライカ互換レンズとしては6万円台は安いです。安心安全のコシナ・フォクトレンダー製ですし。しかもこのデザインと写りの良さ。22ステラを頑張って買おうかと迷っていた時に…困りました。
50mmのブライトフレーム問題で悩まれている方もいるかと思いますが、きっと使用するとすぐ慣れます。そもそもライカMはレンジファインダーという機構ですから、一眼レフやミラーレスより想像力と感覚で撮影するカメラです。私にはそのファインダーに支配されないスタンスが楽でライカを愛用しているのですが、フレームにもちゃんと収まらない40mmは、さらにファインダーから解放してくれる気持ちよさを感じました。
何がともあれ、この『Voigtlander HELIAR 40mm F2.8 Aspherical VM』は最高なのです。ぜひ一度お試しください。
▽ なんとL39スクリューマウントです。お持ちのバルナックライカにどうぞ。 ▽