秋も深まり段々と冬の気配が漂う時期になりました。
本格的に寒くなる前にどこか遠くに行こうとひらめいたので、「山を見て温泉に入る」という2つのテーマをもとに
思いつきのまま秋の軽井沢に行ってきました。
東京から1時間強の場所となり、肩の力を入れることなく、
また念入りな計画を立てずとも気軽に行くことができる観光地のため、同じく荷物は極力身軽にしたいところ。
コンパクトさが魅力的な「SIGMA fp」に、今回は「Voigtlander (フォクトレンダー) HELIAR 40mm F2.8 Aspherical VM」を組み合わせて撮影に行ってまいりました。
紅葉シーズンも過ぎたせいか、街も景色もより一層落ち着きが見られ、これから本格的に冬に入ろうとする中の束の間の暖かな陽気でした。
前日が雨だったこともあり、より空気が澄んでいたのを覚えています。
まだ僅かに残っている紅葉がとても綺麗です。
池をまたいで奥に見えるのが今回のお目当である「浅間山」です。
左端に写っている離山から少し顔を覗かせている様子が愛らしく、ここからみるとなだらかさが印象的ですが、侮ってはいけません。
活火山のため火口付近は警戒区域に指定されている山なのです。
普段AFでの撮影が当たり前となっていましたが、このレンズはMFで合わせる際の滑らかな操作感覚に感動しました。
枚数をとることよりも、1枚1枚を丁寧に撮影しようと思わせてくれる魅力さがあります。
柔らかな陰影と階調の豊かさから、ボディ側では極力コントラストを抑えた設定にし、作り込まれ過ぎない自然な色味を出すことに成功しています。
別荘地の中に佇む「雲場池」ですが、多くの観光客の方々で賑わっておりました。
そして突如現れた真っ白な水鳥。調べてみると「ダイサギ」というシラサギの仲間らしく、夏にはくちばしが黒く、冬には黄色くなる特徴を持っているそうです。
電車を乗り継ぎ温泉に向かう道中、車窓から望む浅間山の迫力に圧倒されました。
いつかは登山にも挑戦し、その景色を撮影してみたいと思わせてくれるお気に入りの山になりました。
陽が傾くにつれ下がる気温で体が冷えましたが、最後は時間を忘れしっかりと温泉に入り、身体を温めることができました。
コンパクトさと手に取りやすい価格帯が魅力の準広角レンズ。
単体で気軽にスナップとして用いるのはもちろん、メインでもサブでもどちらの役割も万能にこなす特別なレンズです。
是非一度使用して見てください。