【Voigtlander】NOKTON 23mm F1.2 Aspherical X-mountの魅力 〜後編〜
換算35mm相当の画角。
F値はなんとF1.2。
前編に続き、今回も『NOKTON 23mm F1.2 Aspherical X-mount』で撮影した写真をご紹介していきます。
広角寄りの大口径レンズと呼べる本レンズですが、当初その小ささに驚きました。フィルター径46mm、重量214gと、APS-C専用とはいえ非常にコンパクト。前玉・後玉もそれほど大きくなく「これで本当にF1.2なのか?」と思ってしまうほど。
これほど小さく作れたのは、やはりMFレンズだから。AFレンズの場合、動かすフォーカスレンズの大きさ、アクチュエータの仕組み、それらの機構を収める鏡筒など様々な制約が掛かってきます。今の時代にMFレンズ?なんて思うかもしれませんが、MFレンズだからこそのメリットも非常に大きいのです。
少し絞れば全域で高画質を楽しめるレンズ。X-Trans CMOSの解像感を存分に引き出してくれます。
小さなカニを手に乗せ、レンズのフォーカスリングは最短の位置に。あとは腕を前後させてピントを合わせました。
最短撮影距離はなんと18cm。新型の純正レンズ『FUJIFILM フジノン XF23mm F1.4 R LM WR』よりも、さらに1cm寄ることができます。微々たる差かもしれませんが、寄れるからこそ撮れる写真があると思うのです。
錨(いかり)。絵に描いたような錨です。実に錨らしい。
美しい夕日の港。開放付近だと若干フレアがジワッと縦に伸びるのですが、それがまたいい味になるのです。
オールドレンズのような見た目とは裏腹に、絞り開放からシャープな描写を見せてくれる『NOKTON 23mm F1.2 Aspherical X-mount』。すでに35mmをお持ちの方でも全く違う描写を楽しめるレンズになっています。そして何より見た目がカッコイイのがたまりません。
世界中のXユーザーが注目する1本。皆様のご予約をお待ちしております。
756:玲瓏たる描写。『Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical X-mount』