StockShot

  • タグ一覧
  • 検索
【Voigtlander/Nikon】ZfとNOKTON 50mm F1 Asphericalをお供に春を写す。

【Voigtlander/Nikon】ZfとNOKTON 50mm F1 Asphericalをお供に春を写す。

最近の私のお気に入りのカメラとレンズは、「Nikon Zf」と「Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical」です。

この組み合わせが気に入っている一番のポイントは、なんといっても見た目の部分です。

ZfのクラシカルなデザインにぴったりなVoigtlander製レンズ。その中でも特に、大口径のZマウントでも違和感なくマウントからレンズが伸びているこのNOKTON 50mm F1がZfによくマッチしています。

フィルター径は62mmですが、開放F1.0ということもあり、かなり前玉は大きく見えます。
そしてこのレンズの特長が名前の”Aspherical”、つまり非球面レンズを採用した光学系なのですが、その中でも特に前玉については「研削非球面レンズ」を採用しています。
通常非球面レンズはガラスを溶解したのち型に入れてから冷やして作るモールド非球面レンズが多数を占めるのですが、このレンズの前玉は研削、つまりガラスを研磨して非球面を作り出しています。
モールド非球面レンズは大量生産に向いている一方で、材料に使用できる硝材の種類が限られるという欠点があります。一方で研削非球面レンズは1枚1枚磨いて作られるためコストがかかりまた研削の精度も必要とされる反面、様々な種類の硝材を非球面レンズに加工できるのが強みです。
それにしてもこの大きな前玉が高精度に磨かれているという事実に、Voigtlanderのこのレンズにかける思いを感じます。

さてそんな超大口径レンズをお供に、ようやく訪れた春を撮りに出かけました。
まずは浅草寺へ。絞り開放で撮影してみました。さすがはF1、圧倒的な立体感が出てきます。
このようなシチュエーションでは、かなりパープルフリンジが見られます。
今回は無加工で掲載していますが、この色づきは現像ソフトで対処できるようなものなので、気になる場合は補正をかけてあげるとよいかと思います。

手前に写った人が大きくボケています。50mmとは思えないような被写界深度の浅さは、主題を引き立てるのに最適です。

被写界深度が浅いということは、マニュアルフォーカスでのピント合わせの難しさも同時に意味しています。
ライブビュー画面の拡大を使いたいシチュエーションですが、先日公開となったZf用のファームウェアVer2.00では、画面を拡大した後、シャッターボタンを半押しすることで拡大の解除ができるようになりました。今回のような電子接点付きのレンズはもちろん、電子接点のないオールドレンズなどの使い勝手も向上しています。

浅草から上野公園まで歩いてみます。
浅草に着いた時点で既に夕方だったのですが、刻々と空が暗くなってきます。
普段であれば露出の心配をするところですが、今日はF1のレンズがあるので露出不足とは無縁です。またZfに関しても高感度耐性が高く、手ブレ補正もZマウントボディで最も強力なものを搭載しており、盤石の布陣といったところでしょうか。

上野公園に着くころにはすっかり夜になっていました。NOKTONの名の通り、夜の雰囲気を写すのにぴったりなレンズです。

こちらの写真だけは絞りをF1.3まで絞り込みました。
『F1.3まで絞り込む』という言葉を使うことは今後そうないでしょうが、F1.4くらいまで1段ほど絞ってあげることでかなり写りが安定します。完全にパープルフリンジなど収差を抑えたい場合はF2まで絞ってあげると安心して使えます。


日を変えて、今度は公園へ出向きました。といっても天気は生憎の雨模様。

天気が良ければたくさんの人で賑わう公園ですが、この日に限ってはほとんど人の姿を見かけませんでした。その代わり満開の桜を独り占めできます。

雨の日らしい湿っぽい雰囲気を写真に落とし込むことができます。


とはいえ折角なら晴れ空の下の桜も撮りたいということで、再び同じ公園を訪ねました。

こちらも開放F1での撮影です。天気が良いとどうしても露出オーバーになってしまうことがあります。今回はISO感度を拡張感度の50に設定していますが、場合によってはNDフィルターの併用を検討したほうがいいかもしれません。

晴れの日と雨の日の両方を撮り比べて、アンダーでもオーバーでも豊かな階調表現ができる懐の深さを感じました。

咲き誇る桜と青空を、お気に入りの機材で収めることができました。

桜を追いかけるここ数日でしたが、桜前線は今日も北上を続けています。美しい春の風景を、ファームアップでより使いやすくなったZfと、所有する喜びを感じるVoigtlanderレンズと共に、これからも追い続けたいと思いました。

 

▼ボディはキャッシュバック対象でさらにお得です!▼

▼レンズはこちらから▼


[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Nikon | 掲載日時:25年04月12日 13時00分 ]

新規会員登録
マップカメラのおすすめイベント

お買い替え18%UP 中古ポイント最大10%還元

RECOMMEND

PAGE TOP