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【Wish Upon a Star】星空タイムラプス Vol.1

今年も1月末辺りから早くも夏の天の川が上がってきております。
月のタイミングで2月2週目前後から見頃を迎えているのではないでしょうか。
私たちの地球のある太陽系は天の川銀河の円盤(イメージです)に内在しており、銀河の縁方を見た時に星が多く集まってるように見え、いわゆる天の川となって観測できます。

天の川といえば夏の夜空をイメージする方も多いとは思いますが、実は年間を通して見ることができます。
ではなぜ天の川といえば夏なのか?

ここで宇宙に話を戻してみましょう。
私たちの太陽系は銀河の中心にあるのではなく、銀河系の半径の真ん中辺りに存在します。
なので、私たちから銀河系の周縁を見た時、一方は銀河系の中心越しに外側を、もう一方はそのまま外縁部を見ることになります。
となると、星の多さは中心越しに見た方が多くなります。地球は公転しているので夏あたりにその方向を見ることが出来るのです。

よって、特徴的な白く筋になるほどの星々と暗黒星雲との濃淡の濃い天の川は夏に見ることができ、そのことから夏のイメージが強いのかもしれません。
ここでは濃淡の濃い天の川を「夏の天の川」、濃淡の薄い天の川を「冬の天の川」としましょう。

 

さて、この時期はちょうど冬の天の川から夏の天の川への転換期。
今回は冬の天の川を振り返ってみたいと思います。

星空のよく見える場所に行って宙を見上げると、星の多い場所、少ない場所がはっきり見えます。
夏の天の川のように白い筋のようには見えませんが、星の多いところをたどっていくと線上になってるのがすぐに分かります。

これが冬の天の川です。

宙が一面見渡せる場所に行くと、なおのことよく認識できます。
天の川としてはやはり夏の方が特徴的ですが、星空としては冬の方が空気が澄んでおり、一つ一つの星がハッキリと見えます。

カシオペア座、オリオン座、おうし座にふたご座などなど、特徴的で見つけやすい星座も多いのも冬の星空ならではです。
そして、こちらは昨年に撮影したタイムラプス。

星空の撮影では色相の調節やデジタル撮影を活かした補正をかけることが多いことから、私はカメラ内のタイムラプス撮影ではなく、カメラ本体で設定するインターバル撮影やレリーズを使用した連続撮影により得た連続する写真データを、動画編集ソフトに読み込ませて動画に変換することが多いです。
このタイムラプス動画の撮影でも、まずマニュアルで適正露出に合わせて連続撮影し、画像編集ソフトで色味の調節、そしてそこから1度書き出して、書き出したものを動画編集ソフトで読み込むということをしています。
今回のタイムラプス動画は24fps
つまり1秒に24枚の写真を使用しています。
画角やその時の環境にもよりますが、適正露出にするため、私の多くは1枚の写真を撮影するのに10秒~15秒程。
そのため、10秒のタイムラプス動画を作るのに露光時間が10秒だと、10秒×24コマ×10秒=2400秒 (=40分) といった時間がかかってきます。

撮影に必要な時間 = 「素材として得たい時間」 × 「作成する動画のフレームレート」 × 「適正な露出が得られる露光時間」

しかし、薄明の時間や月の影響などを除き、基本的に星空の明るさは一定なので、始めに設定さえしてしまえばあとはカメラ任せに撮影をするだけです。
元々写真として撮影しているので素材から抜き出すとご覧の通り。アスペクト比も3:2の写真です。

最初に構図を考えたり露光の設定をしたりと、刻々と動く星空に急かされますが、1度設定すればしばらくゆっくりと出来ます。

星空を見ながら一服するコーヒーも乙なものです。

まだまだ冷え込む日も続きますが、暖かい格好をして宙を見上げてみるのはいかがでしょうか。

 

今回使用したタイムラプス動画の撮影機材は以下の通りです。

 

 

[ Category:Canon Nikon SIGMA TAMRON | 掲載日時:21年02月24日 11時00分 ]

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