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【Wish Upon a Star】Vol.6 SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

【Wish Upon a Star】Vol.6 SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

ふたご座流星群の興奮も冷めやらぬまま、こぐま座流星群の極大日を迎え連日眠れぬ夜を過ごしております。
皆様はいかがでしょうか。
北の地域だけでなく、普段暖かい地域でも標高が少し上がるだけで氷点下になる等、寒さは厳しくなる一方ですのでどうぞご自愛下さい。

さて、今回ご紹介するのは、SIGMAの「15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE」です。

デジタル一眼レフカメラに対応したオートフォーカス対角線魚眼レンズとして登場した本レンズ。
広角レンズは数多く登場しておりますが、魚眼レンズ(Fisheye Lens)は数が少なく、オートフォーカスやフルサイズ用なのか等の条件を少しでも付けるとあっという間に数が限られてしまいます。
筆者はフルサイズ対応を第一に、なおかつ星だけでなく折角なら普段使いもできるようにとオートフォーカス機能もあるこのレンズを手にしました。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

魚眼レンズの「魚眼」という名称は、魚が水面下から水面上を見上げた時に見える景色が屈折率の関係で水上の景色が円形に見えることに由来しています。
そのため他の広角レンズと異なり、写りが大きく歪んでいるのが特徴です。
通常のレンズでは歪みを減らすことに注力していますが、魚眼レンズはあえて歪ませているのです。
しかし、そうすることで広い範囲を描写できたり、インパクトや特徴的な写真を撮ることができたりするのです。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

まっすぐ立っているはずの踏切警標も本レンズを通して見ると歪んでしまっています。
ところが、歪ませることにより広い範囲を写すことができているのです。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

続いてはどうでしょう。水平線が並行ではないのは一目瞭然かと思います。
ローアングルにすることでこれまた歪みを強調することになっております。
一方で水平アングルに近づくと歪みが小さくなり、それによって歪みが目立たなくなることもあります。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

広く撮れるだけでなく歪ませることによって、たとえ狭い場所であってもパース等を演出することができ、広がりやゆとりを持たせることができます。
この撮影場所は左手に木々が生い茂り、右手にも大きな針葉樹が生えているため、見上げるとやや窮屈な感じがしました
ところが、天の川を中心に持ってきて、そこから上方向に広がるように空間を作ることで、それほど圧迫感を与えずに済んでいるのではないかと思います。

対角180度の画角をカバーするフロント側のレンズは大きく前に突き出した湾曲レンズとなっており、レンズ前面部分にフィルターを装着することができません。
しかし、本レンズはレンズのリア側に差し込み式のゼラチンフィルターホルダーが備わっているため、ソフトフィルター等の使用が可能です。
広角レンズだとどうしても星々が点となりすぎてしまい、特徴的な星も星空に溶け込んでしまうので、ソフトフィルターが使えるのはとても嬉しいことです。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

リア側にソフトフィルターを装着してみました。
上の写真と比べていかがでしょう。
季節や方位が違うので一概に同じ星空ではないのですが、2~3等星ぐらいまでが浮き上がっているのがお分かりいただけますでしょうか。
星座や特徴的な星を構図に入れるときは、ソフトフィルターの有無によって見え方が大きく変わってくるのです。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

2005~2006年に登場した本レンズ。
現行の広角レンズ等と比べると歪みとは別に周辺の収差も若干見られますが、中央部はシャープで周辺も拡大してみないと収差が分からないほど。
それらをも凌駕するのが、そのコンパクトさとコスト面です。
魚眼レンズは特殊な故、仕事で常用することがなければメインのレンズとして使用することはあまり多くはないように思えます。
ところが、本レンズはフルサイズ対応ながらとても小さく軽くお手頃であるため、さっと持ち出してカバンの端っこやポケットに入れておけるプラス1本のサブレンズとして非常に有能であると感じます。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

撮り方次第では収差もそこまで大きく気にならなくなるのも面白いところ。
そして、開放F値がF2.8なので、星はもちろん様々なところで活躍してくれます。

Nikon D750 + SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE

最後に踏切に戻って、流星とともに。

星空撮影には欠かせない広角レンズ。
しかし、流星や全天の星を撮ろうとするとそれでも収まり切れないこともあります。
画面いっぱいに、しかしケラレなく、そのような時に活躍するのが、「対角魚眼レンズ」。
「SIGMA 15mm F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE」はお手頃ながら、リア側にソフトフィルターが装着可能とまさに星撮影にうってつけのレンズです。
少しでも広く撮れるレンズが欲しいときやいつもの写真から変化をつけたいとき、どんなときでも「あってよかった」と思えるレンズになっていますので、皆様もぜひカバンに入れておいてみてはいかがでしょうか。






[ Category:SIGMA | 掲載日時:21年12月27日 15時00分 ]

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