
【Zeiss】世界最高峰のレンズ、Otusと川越を歩く
ついに発売日が5月30日に決定したOtus ML 50mm F1.4。※
ミラーレス時代に突入したカメラ業界において、ショートフランジバックのミラーレスカメラ専用設計としてOtusが生まれ変わって誕生します。
今回は、一眼レフ用のOtusをミラーレス一眼で使い、改めてOtusというレンズ群の魅力を見つめていきます。
※ニコンZマウント用は2025年7月に発売の延期がアナウンスされました。
Carl Zeissの標準レンズ「Otus 55mm F1.4」が発売されてから10年余りが経ちました。
当時Zeissが「世界最高」の名を引っ提げ発表したド級レンズ。黄色い文字で書かれたOtusの文字は今も色あせることはありません。
現在でも標準レンズの頂点として君臨し、高性能レンズが登場するたびに「Otus並み」といった表現がされています。
10年の歳月の間にカメラの高画素化は進み、レンズ交換式カメラの主役は一眼レフからミラーレスへと移っていきましたが、一眼レフ用Otusもミラーレスで使えばフォーカスが合わせやすいという利点があります。
今回はニコン史上最大画素数となるミラーレス一眼カメラ、「Nikon Z7」に装着し、小江戸川越の街を散歩してみました。
川越氷川神社へ参拝に行きました。
ここは夏になると多くの風鈴が参拝者を出迎えてくれることで有名です。
注連縄を木漏れ日が優しく照らしています。
ハイライトからシャドウまですべての光を捉え、描き切っています。
普通ならパープルフリンジが出てしまいそうな場面ですが、Otusならそんな心配は無用です。
時の鐘で有名な、蔵づくりの街並みへと繰り出しました。
川越は蔵の街とはよく言いますが、実際には江戸時代から明治、大正そして昭和にかけての各時代の歴史的な建造物が立ち並んでいます。
大正時代の建物の中にバーがありました。歴史ある建物が本来の役目を終えた後も有効活用されています。
それにしてもわずかな明暗差を捉え、表現する力に長けています。
色のグラデーションとはよく聞きますが、このレンズからは「光のグラデーション」を感じさせられます。
ピント面はくっきりと、それでいてボケはなだらか。相反する2つの要素が高度に共存しています。
Zeissが世界最高を謳う理由がわかります。
建物の質感、歴史を積み重ねた分の重みが、写真に写っているような気がします。
実は今回の写真はすべて開放のF1.4、かつISO64で撮影しています。
開放で撮影する際にはシビアなピント合わせが求められますが、ミラーレス一眼ならファインダー上でも像の拡大ができるため、簡単に撮影が可能です。
またZ7のISO64を使用すれば、Otusが導いた現実世界そのままの光を写し取ることができます。
カメラボディの進化でさらなる秘めた力を解放した「Otus 55mm F1.4」、ぜひ一度手に取ってお試しください。
きっとこのレンズの持つ魔力に心惹かれることでしょう。
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