「箱根の山は天下の険」と唄われた箱根山。そんな箱根の名物電車がもっとも色鮮やかに彩られるのがこの季節です。沿線は満開の紫陽花で彩られ、観光客の眼を楽しませています。

Nikon D40X + Nikkor Auto 85mmF1.8

Nikon D40X + Nikkor Auto 135mmF2.8

Nikon D40X + Ai Nikkor 45mmF2.8P

箱根は都心からのアクセスが良いため比較的手軽な観光地となっていますが、実は箱根登山鉄道は車輪で上る鉄道としては世界で2番目の急傾斜を運行する路線だそうです。また、急傾斜を上るために途中で進行方向を正反対にしてジグザグに走る「スイッチバック」という方式は有名ですが、急傾斜に加えて急なカーブの連続のため、線路に水を撒きながら走ることによって線路と車輪の磨耗を防いでいるそうです。水は電車に搭載したタンクから少しずつ放水するしくみになっています。

Nikon D40X + Nikkor Auto 85mmF1.8

Nikon D40X + Nikkor Auto 135mmF2.8

Nikon D40X + Nikkor Auto 135mmF2.8

一見のんびりした風景に見える登山電車も、急坂を一日に何往復もするため、メンテナンスにはとても気を使うという話を聞いたことがあります。そんな中、旧い車両はそれだけでメンテナンスの負担になるらしく、少しずつ出番が少なくなってきています。しかしこの日は「あじさい電車」のキャンペーンでたくさんの観光客が詰め掛けていて、番号が100番台の旧い車両達もフル回転で運行していました。

Nikon D40X + New Nikkor Auto 20mmF4

今回は最新型のデジタルカメラに旧くさいレンズを付けて楽しんでみました。見慣れた車両をレトロなレンズで覗いたとき、ちょっとだけ旧き良き時代が見えた気がしました。