【Rollei】どっちのローライ?
二眼レフカメラの雄、ローライフレックス。
まるでアンティークの工芸品のような佇まいのカメラは、飾っているだけでも絵になります。
ですが、勿論、現在でも十分撮影を楽しめるカメラです。
特に、ローライフレックス3.5Fは、75mmF3.5の撮影レンズを搭載した3.5シリーズの最終モデルとして、カメラ史に名を残す逸品。
1958年から1976年までの間製造されました。
同じく人気の80mmF2.8レンズを搭載した2.8Fに比べ、レンズが小さいぶん手のひらに収めた時のボディバランスが良く、シャッターレリーズの感触も2.8Fよりも軽いのが特徴です。
当時、より明るい2.8Fがアマチュアカメラマンに人気が高かったのに対し、3.5Fはプロカメラマンや玄人に愛される通好みのカメラでした。
そのローライフレックス3.5Fですが、
撮影レンズにカール・ツァイス社のプラナー 75mm F3.5を搭載したモデルと、シュナイダー社のクセノタール 75mm F3.5を搭載したモデルの2種類が存在します。
さて、どちらを選べば良いでしょう?
昔から、カール・ツァイスのプラナー レンズは、より柔らかな描写でポートレート向きと言われ、シュナイダーのクセノタール レンズは、周辺部の歪みが少なく風景撮影向きと言われてきました。
…が、本当に同じ条件で撮影しないと、なかなかその差は分からないとも言われています。
となると、決めるのは、個人の好みというところでしょうか。
日本では、古くから根強くツァイス信仰があり、プラナー レンズの方が人気が高かったようです。
あえてクセノタール レンズを選び、通ぶるのも乙かと…
あなたなら、どちらのローライを選びますか?!