【マップカメラ情報】オリンパス E-410レポート

2007年4月に発売されたOLYMPUS E-410の試用レポートです。(使用機材:OLYMPUS E-410・ZUIKO DIGITAL14-42mm F3.5-5.6・ZUIKO DIGITAL40-150mm F4-5.6)
E-410を一言で言うならまさに「軽快なカメラ」。
まず、ボディー単体約375gのその軽さに驚かされました。
薄型のシンプル設計でデジタル一眼レフにつきものの、大きなグリップが無い分、持ちにくいかな、と思っていましたが、それもその軽さがカバーしてくれます。滑り止めの感触の良いグリップのラバーに指をかけて軽く握るだけで十分安定して持ち運べます。さらに、ストラップを腕に巻きつけてブラーンと垂らして持ち運ぶのもとても容易で、
コンパクトデジカメを持っているような感覚でした。
また、起動、AF、画像の書き込み、スリープ状態からの復活、ライブビューとファインダーモードの切り替えなど、どれもストレス無くサクサク行え、撮影トータルで見たレスポンスの良さが実感できました。特に書き込みはとても速く快適でした。
また、ライブビュー撮影もAFを使い、とても軽快に行えました。ファインダー右横にある「AEL/AFL」ボタンを親指で押してAFでピント合わせを行い、そのままボタンを押したまま構図を決定、シャッターを切るといった、簡単な一連の動作に慣れれば、ライブビュー時でもパシャパシャ撮れます。
■作例(画像は全てJPEG3648×2736を50%に縮小したものです)
左:Aモード・F8・1/160・ISO100・仕上がりモード:VIVID・レンズ焦点距離42mm
中央:Mモード・F22・1/5・ISO100・仕上がりモードNATURAL・レンズ焦点距離14mm
右:Aモード・F5.6・1/250・ISO400・露出補正-0.3EV・仕上がりモードVIVID・レンズ焦点距離123mm
左:Aモード・F8・1/100・ISO100・仕上がりモードVIVID・レンズ焦点距離14mm
中央:Aモード・F8・1/125・ISO100・仕上がりモードVIVID・レンズ焦点距離14mm
右:Aモード・F5.6・1/320・ISO400・仕上がりモードVIVID・レンズ焦点距離150mm
色表現やコントラストの感じはとてもしまりのある印象を受けました。
曇天の日でも、しっかりその場の雰囲気を表現してくれます。
また、突然猫と出会った時も、望遠レンズZUIKO DIGITAL40-150mmF4-5.6が活躍しました。このレンズもとても小さく軽い(全長72mm/重さ220g)ので、携帯も付け替えも手間がかかりません。ライブビューのおかげでローアングルも簡単に撮影ができました。
左:Aモード・F8・1/125・ISO100・仕上がりモードNATURAL・レンズ焦点距離:17mm
中央:Aモード・F8・1/250・ISO100・仕上がりモードNATURAL・レンズ焦点距離22mm
右:Aモード・F8・1/200・ISO200・露出補正+0.3EV・仕上がりモードVIVID・レンズ焦点距離150mm
中央の青空はあえてNATURALで撮ってみました。意外と鮮やかに青がでました。空の青さは季節、天候、時間や場所によって色んな青がありますから、VIVIDでも鮮やかに出ない空だったり、NATURALでも十分青くなる空などさまざまです。仕上がりモードはその場の雰囲気に合わせたり、被写体によって使いわけたいものですが、あまり深く考えずに、あえてその日の気分で決めてみる、なんてのもいいかもしれません。
OLYMPUS E-410はデジタル一眼レフの幅の広い写真表現とコンパクトデジカメの手軽さ。その両方のメリットをとてもバランス良く併せ持ったカメラだなと実感しました。
とりあえず撮ってみよう。そんな気にさせてくれるのが、E-410のなによりの長所です。