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【Leica】深堀り!オールドレンズの愉しみ方-縦構図のすゝめ-

【Leica】深堀り!オールドレンズの愉しみ方-縦構図のすゝめ-

オールドレンズの魅力と言えばその時代の技術力を感じられる【味】や【癖】とも呼ばれるいわば“完ぺきではない”部分。
その特徴は例えばボケに現われたり、逆光での撮影時や写真の四隅周辺部に現われる事もしばしば。

これらの魅力を目いっぱい楽しむために提唱したいのが「縦構図」です。


このような風景を撮影した時、多くの場合横構図よりも縦構図の方が写る地面の面積が多くなります。その結果、前ボケに現われるオールドレンズならではの魅力的な特徴をより感じることができるという寸法。またこれに加えて周辺部の描写が緩くなったり減光するレンズであれば同じ個所に効果を追加ことも可能で、前ボケの緩さ×周辺減光×周辺の収差という風に重ね掛けで楽しむことができるのです。

もちろん横で撮っても縦で撮ってもそれぞれ効果は楽しむことができますが、私個人的には「縦構図で効果を満載した部分」と、それと対比するような「すっきりと写る部分」が分かれている方がよりメインの被写体を際立たせる効果となり得るので多用します。「写るところとそうでないところ」のコントラストを1枚の写真の中で楽しむことができるのです。

縦構図とオールドレンズの味わいを意識しながら撮影をしてきました。
使用した機材は【Leica M10-P + Summicron M50mm F2 1st】です。どのような効果が重なり、そしてどのように写真を演出しているのかをぜひ考えながらご覧ください。









いかがでしたでしょうか。
最後の写真は近い横構図のものを比較用に載せました。ブラウザ表示の関係上大きさが多少変わってしまうため純粋な比較とはいきませんが、例えば「周辺も前ボケも完璧に映るレンズ」で縦横撮り比べるよりも圧倒的に大きな「差」を感じていただければ幸いです。

今回使用したレンズは開放時柔らかな前ボケの中に少々ザワつくような癖を持ち、また減光も起こる1950年代生まれのレンズです。一方で冒頭でも紹介した「写るところとそうでないところ」のコントラストを大きく感じられるような中心部の安定性も確かに備えておりこの特徴を両立するレンズを追い求めて紹介するに至りました。
少しお話は横道に外れますが例えば次の2nd世代になると全体が比較的良好な写りに移行します。写真技術の発展という意味では喜ばしい事ですが、現代に生きるオールドレンズ好きとしては少し物足りなく感じてしまうこともしばしば。
例えばいま新品で近い描写を味わいたい!という方にはライカの復刻レンズやVoigtlanderのオールドレンズの風合いを残したライカMマウントレンズなどがオススメです。

既にオールドレンズライフを楽しまれている方も、これから沼に飛び込んでみたい!と考えている方もぜひ「縦構図」をお試しください。
オールドレンズは私たちが予想だにしていない良い表情を見せてくれるかもしれません。

Mマウントレンズを楽しむなら是非最新のM11-Pをオススメします!

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Leica | 掲載日時:25年04月12日 18時30分 ]

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