【マップカメラ情報】カメラを置いて、ちょっと1冊… 1冊目
『安井仲治写真集』
まさに天才!
スナップ・構成写真・ルポルタージュ・ソラリゼーション・シュルレアリスム・抽象表現――写真のすべてがここにある…
(R-D1+Summilux50mmF1.4 初期型)
安井仲治という写真家を果たしてどのくらいの方がご存知だろうか? この写真集は、今現在彼の足跡を知ることが出来る数少ない資料の1つである。
1942(昭17)年、38歳という若さで急逝し、しかもその後の戦災でネガの多くを焼失してしまったことが、日本の写真界にとっていかに大きな損失であったか、この写真集のページを繰ることで分かっていただけるであろう。
(R-D1+Summilux50mmF1.4 初期型)
その短い生涯のうちに当時のあらゆる写真表現を試し、そして極めていった類まれなる才能… 歴史において「もし」がいかに無意味か分かっていても、もし彼が生きていたら戦後の日本写真界の1つの大きな柱になっていたことは疑いようがない。
森山大道ら、後の写真家たちに多大な影響を与え、今なお畏敬される写真家、安井仲治――歴史に埋もれた写真界の真の巨人を知るための1冊!
(R-D1+Summilux35mmF1.4 2nd)
《共同通信社 定価:4571円+税》 (写真と文・あ~る)