【マップカメラ情報】キヤノン EOS KissX3 レポート
フルHD動画が撮れるエントリー機として注目を集めるEOS KissX3。カメラとしての性能も1510万画素CMOSセンサーや映像エンジンDIGIC4を搭載し、上位機種のEOS 50Dとほぼ同等のスペックを誇ります。
実際に撮影した画像からは、ビルの壁面の細かい模様やタイルの輪郭もしっかり出ていて上位機種顔負けのエントリー機として十分すぎるほど解像感を実感できます。また、EF50mm F1.4 USMのレンズを使い、花のしべにかっちりピントが合った写真からは発色のよさも相まって、Kissシリーズの画質もここまできたかと正直驚かされました。細かいところまできっちり描く解像感と、とっつきやすい色調は幅広い方に支持されることでしょう。そしてこの高画質を実感したその裏には、EOS KissX3の洗練された「使いやすさ」があってこそと気づかされます。それは液晶画面で主なカメラ設定を少ないアクションですばやく変更できる「クイック設定」が新たに搭載されたこと。また、非常に高精度な9点AF。ライブビュー撮影やピントチェックがしやすい92万ドットの高精細液晶の見やすさなど、EOS KissX3の高画質性能は失敗を軽減し誰でも安心して使える抜群の「使いやすさ」に引き出されているのです。
EOS KissX3の高感度撮影の実力と手ブレ補正搭載レンズによる組み合わせは夜間撮影の大きな味方です。外灯や提灯が雰囲気を作る狭い路地裏のスナップ撮影ではISO1600もあればシャッタースピードをかせげ、F値を絞ることもできました。さらに「EF-S18-55m F3.5-5.6 IS」の手ブレ補正との組み合わせで多少シャッタースピードが遅くなるようなことがあってもブレの失敗を軽減でき、撮影シーンは広がりました。また、画像のノイズ感に関しては「標準」「弱め」「強め」「しない」の4段階から効き方を選択できる高感度撮影時ノイズ低減機能により、解像感はやや落ちるものの、「標準」及び「強め」に設定すれば高感度でもかなりノイズは抑えられ、綺麗な絵づくりをすることができます。
夜だけどカメラでも持っていこう…、EOS KissX3ならそんな機会が増えるはずです。
EOS KissX3にはEOS 50Dでも搭載されている多彩な自動補正機能を搭載しています。「オートライティングオプティマイザ」を設定すれば暗部の黒つぶれが、「高輝度側・諧調優先」に設定すればハイライト部の白トビがやわらぎます。今回の撮影では白いバラの花を撮影する時に「高輝度側・諧調優先」が役立ちましたが、同じように露出決定が難しい白い被写体や空の太陽周りの白トビ部分を少なくしたりなど色んなシーンで役に立ちそうです。
■作例
(元画像を50%に縮小)
焦点距離:80mm相当
絞り:F2.8
露出補正:-0.7EV
ISO感度:200
高輝度側・階調優先に設定
■高輝度側・階調優先機能は白とびを軽減してくれる機能。白い花を描写する際に露出補正をそれほどかけなくても白とび部分が少なく済み楽でした。
焦点距離:29mm相当
絞り:F5.6
ISO感度:100
■EF-S18-55mm F3.5-5.6 ISはスナップには十分な画質で小型軽量、手ブレ補正も付いていてコストパフォーマスンスの高さが魅力です。
焦点距離:53mm相当
絞り:F6.3
ISO感度:1600
高感度ノイズ低減機能:「強め」設定
■高感度ノイズ低減機能を「強め」設定することによりノイズによるざらついた印象がかなり緩和されました。デフォルト設定の「標準」でも良く効いてくれるので積極的に夜間でも撮影できる高感度画質です。 ※ご通行の方にはモザイクをかけさせていただいています。
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