Canonから10月17日に発売されたコンパクトデジタルカメラPowerShotG10のファーストインプレッションをお届けします。
Canon PowerShot G10は映像エンジンがDIGIC 4になり、有効画素数も約1470万画素と大幅にアップした注目の本格デジカメです。
G10は撮影中の操作のメインとなる基本設定のほとんどがボディ外観にダイヤルやダイレクト選択ボタンで各所に配置されています。特殊な機能設定以外、メニュー内を操作することがあまり無いので、ダイヤルやダイレクトボタンの操作や配置に慣れてくれば、立ち止まらずに快調に撮影することができます。
特にISOダイヤルが上面に配置され、ダイヤル操作で変えることができるので直感的にすばやく設定することができます。絞りやシャッタースピードに加えてISO感度を含めて露出を決定していくことが、ずいぶん容易かつ身近になった印象です。
さらに露出決定に関していえば、撮影中液晶画面内に常時ヒストグラムを表示させておく「リアルタイムヒストグラム表示」が便利で、露出の失敗も少なくなり魅力的でした。
また、シャッターボタンは他のデジカメより突き出た形になっていて押し応えがあります。「シャッターをきっている」という感触が指から伝わってくるので1枚1枚を大事にしたくなります。昔のマニュアルカメラのシャッターを押す感触に近いものがありました。
■作例
(元画像を50%に縮小しています)
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード1/2000
ISO感度:80
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード1/1280
ISO感度:100
解像度は非常に高くビルの立体感がしっかり描写されています。拡大すると多少ざらつきがありますがノイズリダクションをかけすぎて描写が甘くなっているようなことも無く、有効約1470万画素の解像力を存分に発揮しています。また、色合いは派手過ぎず地味過ぎず見た目に近い印象を受けます。解像感、色合いともにかなり「忠実」ということにこだわりが感じられます。
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/1250
ISO感度:80
暗部補正なし(デフォルト設定)
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード1/1250
ISO感度:80
暗部補正あり
DIGIC 4から新たに使用可能になった暗部補正機能はかなりはっきりとその効果を実感できました。通常逆光などのアンダーの部分が多い場合、露出補正をかけるとバックの空が白とびしてしまうことがあります。この機能を使えば、空を白とびさせず雲の描写を残しつつ、メインの被写体を明るくもちあげることが可能です。
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/20
ISO感度:400
露出補正:-1EV
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード1/20
ISO感度:200
レンズシフト式手ブレ補正機構(IS)の効果は抜群です。シャッタースピード1/20でも切れました。またブレない理由はボディにもあります。持ちやすいグリップとほどよい重量感で、両手でしっかりと支えられるのでとても安定感があります。
焦点距離:28mm相当
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/100
ISO感度:80
焦点距離:140mm相当
絞り:F5.6
シャッタースピード1/80
ISO感度:80
左の画像と同じ立ち位置から撮影。光学5倍ズーム使用。
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/640
ISO感度:100
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード1/640
ISO感度:100
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/640
ISO感度:80
焦点距離:28mm相当
絞り:F5.6
シャッタースピード1/40
ISO感度:80
露出補正:-0.7EV
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード1/500
ISO感度:100
※この画像のみ40%縮小
焦点距離:28mm相当
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/160
ISO感度:100
1cmマクロ機能搭載。マクロ撮影ではAF枠を自由に動かせる「アクティブフレームコントロール」が重宝しました。さらに、AF枠を縮小することもできるので花のピントの合せたい部分を細かく選択することが可能です。
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