■撮影機材:Canon EOS5D MarkII/SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
今年の始めにシグマから発売されたズーム全域F2.8の標準ズームレンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM」の試写レポートです。
まず外観は大口径な反面、キヤノンレンズ「Canon EF24-70mm F2.8L USM」と比べるとレンズの全長は短く、コンパクトにおさまった感じで好感が持てます。動作面においてもAFの速さと静粛性はすばらしく、静かなところでもシャッター音だけが聞こえるようでレンズの音は気になりません。
また、画質面においてもまさに高級レンズの描写力。ボケ味は自然でやわらかく、洗練された単焦点レンズを使っているようでした。F2.8でも十分シャープに写り、F4あたりまで絞ればさらに周辺部まで余念の無い描写が感じられます。2000万画素クラスの高画素にも耐えうるこの画質性能なら、抜群の信頼性を誇る「Canon EF24-70mm F2.8L USM」に負けず劣らず、価格差を考えれば十分検討の余地ありです。
焦点距離:24mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/500
ISO感度:200
露出補正:-0.7EV
■ボケのやわらかさとバックの木漏れ日が綺麗です。
焦点距離:70mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/1600
ISO感度:200
■開放F2.8で撮影。シャープな写りが際立っています。
焦点距離:24mm
絞り:F4.5
シャッタースピード:1/640
ISO感度:200
※この画像のみ元画像を40%に縮小
■EOS 5D MarkIIの2000万画素クラスの性能とあいまって、まるで目で見たままのようなベンチの質感から伝わる解像感はすごいの一言。
焦点距離:70mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/400
ISO感度:100
露出補正:-0.7EV
■ヌケの良さや壁の質感から伝わる描写力は見事です。
焦点距離:70mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/1000
ISO感度:400
露出補正:-0.3EV
■フルサイズセンサー機と組み合わせればF2.8でも非常に浅い被写界深度が味わえます。
焦点距離:26mm
絞り:F8
シャッタースピード:1/1600
ISO感度:200
露出補正:-0.3EV
焦点距離:45mm
絞り:F4
シャッタースピード:1/500
ISO感度:100
露出補正:-1EV
焦点距離:45mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/500
ISO感度:100
■F2.8での浅い被写界深度が見てとれます。
焦点距離:24mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/250
ISO感度:100
露出補正:+0.7EV
■最短38cmと広角側でもそこそこ寄れて撮影範囲の広さを感じます。作例のように遠近感を強調しつつもボケも出せて、広角レンズならではの楽しみ方もできます。
焦点距離:24mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/250
ISO感度:100
■広角24mmを生かして広い構図で撮影。F4まで絞れば周辺部光量落ちもほとんど目立ちません。
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