SIGMAの大型イメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラの第2弾、「DP2」が今月24日に発売されました。
DP2は35mm判換算画角41mm相当画角、開放F2.8のレンズを搭載。DP1の35mm判換算28mm相当開放F4のレンズから標準側にシフトし、絞りも明るくなっているのが特長です。
大型のFOVEONイメージセンサーとの組み合わせによる浅い被写界深度を生かしたボケ味など、その描写性能が気になるところ。早速、DP2の試写をしてきました。
■描写性能と使用感
解像感はDP1と同様ですばらしく、コンクリートのタイルの質感や雲の立体感が他のコンパクトデジカメとは一線を画する描写です。また、注目すべきはF2.8のボケ味。しっかりボケていて、かつ自然なボケ味。最短28cmまで寄らなくてもある程度近距離ならば、背景がよくボケてくれるのでボケを生かした撮影が手軽に楽しめます。さらに開放でも写りはシャープでレンズ性能の高さには驚かされました。
また操作面もさらに向上していました。ボディ背面に配置された十字キーでフォーカスエリアの選択や露出補正をダイレクトに変更でき、短時間でもすぐに慣れて直感的に操作できました。また、「QS」ボタンを押せばISO感度や測光方式などもすばやく変更可能。撮影中、液晶画面でリアルタイムにヒストグラムが表示されるのも便利でした。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/320
■F2.8の浅い被写界深度を生かして被写体を浮き立たせられました。一眼レフのような使い方ができるのがDP2ならではの良さです。また、ボディ背面に配置されているMFダイヤルは滑らかな操作感で、マニュアルフォーカスが使いやすかったです。
絞り:F2.8
ISO感度:200
シャッタースピード:1/2000
■猫の毛の描写一本一本までシャープに、背景は奥にいくほど滑らかにボケが出ています。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/400
■数10メーター先のコンクリートの細かいタイル上の地面が奥の方までしっかり一つ一つ解像しています。しかも開放でこの描写はすごい。
絞り:F6.3
ISO感度:100
シャッタースピード:1/400
■暗部から空まで黒つぶれは少なく、広いダイナミックレンジが感じられます。
絞り:F5.6
ISO感度:100
シャッタースピード:1/60
■右の画像と同じ画角で絞りをF5.6で撮影。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/250
■左の画像と同じ画角で絞りをF2.8で撮影。右の画像よりよくボケていて、車のヘッドライトも綺麗な丸い円光源になっています。一眼レフのようにF値でボケ方をコントロールできます。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/100
■狭い被写界深度の世界がDP2なら味わえます。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/80
露出補正:+0.7EV
■開放では円光源が綺麗に丸くでました。
絞り:F8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/400
■雲の立体感のある質感がすばらしい。
絞り:F8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/400
■遠方のビル、中距離の木々や雲の質感などコンパクトデジカメとは思えない重厚な質感です。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/640
露出補正:+0.7EV
■数メーター先の近距離の被写体。しっかりとした質感描写です。
絞り:F2.8
ISO感度:100
シャッタースピード:1/640
露出補正:+0.7EV
■平面的な被写体を撮影。F2.8でもシャープな描写なので積極的に開放から使っていけます。
SIGMA DP2のショッピングは<三角矢印>
こちら
広角好きにはSIGMA DP1がおすすめです→SIGMA DP1のショッピングは<三角矢印>こちら