デジタル撮影で正確な色再現を!「CBLレンズ」レビュー
世の中には写真撮影を補助する用品をというものが多数存在しますが、
これはその中でも色彩等に多大なる影響を及ぼす、
デジタルカメラの「ホワイトバランス」の設定に使います。
マニュアルセットで徹底的に色被りをとり、
白が本当に真っ白に表現できる…というイメージですね。
完全に色被りをとるということで撮影用途を選びますが、
商品撮影や複数種の光源が混じっていている「ミックス光」の状況で真価を発揮します。
グレーカードというものが普及していますが、使い方は変わりません。
いわゆるそれの高級・高性能版と言ってしまっていいかもしれません。
高級感漂うこのパッケージ!
中には本体と説明書・キャリングケース
・ストラップ・専用カラビナ
注※写真はメーカーサンプル品のため、
製品版とは同梱内容が異なります。
≪使用方法≫
1.カメラの設定
メーカーによって設定方法は多少異なります。
今回はすいません、手持ちの機材のNikon D700での例にさせて頂きます。
まずホワイトバランスはマニュアル設定「PRE」を選択。
さらに「d-0」「d-1」「d-2」「d-3」と項目が選べますが、
「d-0」以外に関してはメディア内の撮影画像のホワイトバランスデータを
読み出して保存し、次の撮影に使用するものになります。
今回は新規にホワイトバランスデータを取得するので「d-0」を選択。
一度WBボタンから指を離します。
2.CBLレンズを撮影しホワイトバランスデータを取得します。
カメラの「WB」ボタンを1.5秒以上長押します。
すると肩部液晶の右下に大きな[PrE]という表示が点灯し始めます。
そして[PrE]点滅状態中にCBLレンズをカメラの前に配置し、撮影をします。
この際の注意事項としては、
・ファインダーの7割以上をCBLレンズの円形の白色部が占めるように撮影する。
・フォーカスは合っていなくても良い。
・直接光源がCBLレンズの白色部に反射し、ギラついた状態でないこと。
問題なくホワイトバランスデータが取得できると、
「Good」の点滅表示となりホッとします。
※万が一「Err」表示になった場合は再度やり直します。
「Good」が表示されれば次回のレリーズからはこの作業で取得した
ホワイトバランスで撮影が可能です。
よく使う照明下で撮影したデータを上で挙げた「d-1~3」に登録しておけば、いつでも呼び出して切り替えが可能で便利です。
※詳細書ききれないので割愛します。
では実際に撮影した画像を並べてみます。
(左)CBLレンズでマニュアルセット・(右)オートWB
(左)太陽光・(右)タングステン光
基準となる[太陽光]を見ると凄まじい色被りをしているのがわかります。
それをCBLレンズを使用するとその実力は一目瞭然ですね。
続いての画像はスイーツです。
普通に家の中の撮影ですが、蛍光灯だけでは単一で難易度が低いので
斜め右後ろからワイヤレスのストロボも直射してみました。
(左)CBLレンズでマニュアルセット・(右)オートWB
(左)太陽光・(右)蛍光灯
我が家の蛍光灯は昼白色タイプなので、[太陽光]の設定でもやや黄色味を帯びる程度でした。
驚いたのはオートWBの優秀さ!
ストロボ光がミックスされた際の色の再現性にはいつも驚きます。
今回のケースではCBLレンズに匹敵してます。
続いてはこんな状況(我が家の玄関です)
※この写真もCBLレンズでWB設定してます。
向かいにワイヤレスでストロボ置き、色付きの天井にバウンス。
さらにカメラの内蔵ストロボも直当てしてみます。
(もう仕上がりのイメージはさっぱりわかりません…)
説明書によるとストロボ光を直で当てる場合は、
CBLレンズの裏面のグレーの部分で同じようにホワイトバランスデータを取得するそうです。
そして撮影画像がこちら。
(左)CBLレンズでマニュアルセット・(右)オートWB
(左)太陽光・(右)タングステン光
…わかってはいましたが、裏面を使えばいかにCBLレンズと言えど、
普通のの反射率18%のグレーカード並みですね。
今度は先ほどのセッティングから内蔵ストロボの直射は省いて撮ってみます。
ホワイトバランスデータの取得は表面の白色部で行うので期待が持てます。
(左)CBLレンズでマニュアルセット・(右)オートWB
(左)太陽光・(右)タングステン光
CBLレンズを使用した際の色再現にもうクラクラです。
やはりCBLレンズの真価は表の白色部分を使ってこそだとわかりました…。
しかし、どういう仕組みでこんな優れたWBセットが行えるのか。
文章も長くなってしまったので、手短に。
「ホワイトバランス」ならぬ「フルカラーバランス」……!!!
まさに脅威の新概念。恐るべしCBLレンズ。
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