ニコンファンミーティング2018レポート①~Zシリーズ編~
2018年9月1日、2日の2日間に渡って開催された「ニコンファンミーティング2018 in 東京」。
8月23日に予約受付が開始されたZシリーズの影響もあってか、初日である9月1日は開場が前倒しされるほどの盛況っぷり。開場時間には300名以上のお客様が並ばれていたそうです。
もちろんマップカメラスタッフも現地へと行ってきました!
Zシリーズをはじめ、P1000やAF-S NIKKOR 500mm F5.6E PF ED VRのレポートもお届けいたします。ぜひご覧ください!
Zシリーズ
開場と共にまず私たち迎えてくれたのが、現行のニコン製品たち。一番目立つところには「Z series」の文字が。
そして、このずらりと並べられたニコン製品を超えたその先に…
『Z7』と『NIKKOR Z 24-70mm F4 S』の組み合わせがありました!
何度も画像では見ていたものの、実機を見るのも触るのも初めてです。実際に手にしてみた率直な感想は、ズバリ「想像よりずっと軽い」ということ。重量もありますが、グリップのホールド性が抜群なので実際の重量よりも軽く感じるのです。
『NIKKOR Z 24-70mm F4 S』は沈胴式のレンズで、収納する際にコンパクトになるのがメリットなのだとか。確かに24-70mmとは思えないコンパクトさだなと初めて見たときに驚きました。
また、背面の液晶はフラットでタッチ操作がしやすく、ダイヤルも右下に収まっていて操作感も申し分ありません。肝心のAF性能も素晴らしく、ボディ内5段の手振れ補正が搭載されているため手振れを気にすることなく撮影に臨むことができます。
正直、少し触っただけで「欲しい!」と感じました。
iメニュー画面も設定画面も見やすく、タッチパネルによる直感的な操作を可能としています。
また、視野率100%、ファインダー倍率約0.8倍を誇る電子ビューファインダーは、ファインダー内の反射がないため光学ビューファインダーに迫る自然な見え方を実現しているとのこと。
Z7・Z6は発売日こそ違いますが見た目は全く同じ。敷いて違うところを挙げるとするならば、右下に見えるロゴだけです。Z7は4575万画素の高画素モデルで、Z6は画素数を2450万画素に抑え、その分暗所に強くした高感度モデルです。
また、『NIKKOR Z 35mm F1.8 S』と『NIKKOR Z 50mm F1.8 S』を体験することもできました。どちらもF1.8レンズながら競合他社のF1.4レンズを上回る性能ととろけるボケ味を持ち合わせているとのこと。ボディだけでなく、レンズも人気が出そうです。
少しも経たないうちに、Z7&NIKKOR撮影体験コーナーと製品説明カウンターがいっぱいに。
私も待っている間に何名かのニコンユーザーの方とお話をさせていただいたのですが、ニコンユーザーは熱心なファンが多いなと感じました。皆さんニコンが大好きという思いで溢れていて、聞いているこちらもついつい笑顔になります。
Sラインレンズシリーズラインナップ&Zシリーズアクセサリー
場内には、今後発売予定のSラインレンズシリーズやバッテリーグリップなどのモック品も展示されていました。
中でも一際目を引いたのが、来年発売予定の『NIKKOR Z 58mm F0.95 S Noct』のモック品でした。迫力のあるその外観はもちろん、黄色い「Noct」のロゴがレンズの高級感をさらに引き立たせています。「Noct」の名前の由来は、「夜想曲(Nocturne)」から来ているとのこと。
このレンズがいったいどんな描写をするのか、今から楽しみでなりません。
ZシリーズQ&A
今回特別に、ステージに登壇されていた㈱ニコン 映像事業部 マーケティング統括部 UX企画部 部長 北岡 直樹氏にお話をお伺いすることができました!
――今回、Z7とZ6で発売日が異なりますが、その理由はなんでしょうか?
北岡氏:Z7を先に開発して、まず土台を作っています。そして、そのプラットフォームを使用してZ6を開発しているんです。だからZ6はZ7よりも発売日が少し遅いというわけです。
――Sラインレンズは全てナノクリスタルコートが施されているとのことですが、なぜナノクリスタルコートの象徴とも言えるゴールドの「N」マークが無いのでしょうか?
北岡氏:まず、ナノクリスタルコートはニコンの優れたコーティング技術です。同時に、S-Lineのレンズは次世代の光学性能を謳っているレンズシリーズであるということ。レンズの性能自体を全体的に向上させ、光学設計、システム設計も含めたトータルで「S」という文字を掲げています。そのなかにナノクリスタルコートも含まれているため、あえて「N」のマークは付けていません。
――最後に、Zシリーズでは対象のメモリーカードがXQDカードのみとなっていますが、それはなぜでしょうか?
北岡氏:XQDがかなり普及してきていることもありますが、大きな理由としては「信頼性」「速度」「将来性」の3つが挙げられます。 今、新メモリーカード規格「CFexpress 1.0」の登場が予定されていて、各メモリーカードメーカーからの発売が期待されます。XQDカードはその新規格「CFexpress 1.0」と形状に互換性があるのです。XQDカード対応のカメラであれば、ファームアップさえすれば「CFexpress 1.0」が使えるようになります。XQDを基本に、カメラの高画素化はもちろんハイフレームレート動画の撮影をする際に次世代のメモリーカードが使えるようになるのは大きなメリットであるため、今回対応メモリーカードをXQDカードのみに絞りました。
――貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。