【タイムズフォト】バラに囲まれて
今年も薔薇の見頃がやってきました。
とは言っても薔薇は春と秋、年2回咲くのですが…。
今回は千葉県習志野市にある谷津バラ園へ行ってきました。
谷津と言えば水鳥の生息地として国際条約でも認められている湿地の谷津干潟が有名です。
ちょうどその干潟に接する位置に谷津バラ園はあります。
元は昭和57年に閉園した遊園地「谷津遊園」の一施設として昭和32年に作られたもので、当時は東洋一と呼ば
れるほどの規模を誇っていたそうです。遊園地閉園に伴いバラ園も閉鎖されましたが、昭和63年に習志野市の
都市公園として復元されました。
最盛期ほどではありませんが現在でも園内には700種類、7000株のバラが植えられており来園者の目を楽しま
せてくれます。
花の美しさはもちろん、優しいバラの香りで、目も鼻も楽しむことができました。
遊園地の跡地は住宅都市整備公団の団地が建てられたため、辺りはマンションだらけ。
ちょっと高台から周りを見渡すと、バラ園の一角だけが別世界なんだと感じさせられます。
また、谷津バラ園の脇には「読売巨人軍発祥の地」の石碑(写真右)があります。
石碑には昭和9年。野球のアメリカ選抜チームを招聘した際、迎え撃つ全日本チーム(当時の六大学の名選手を
中心に構成)の練習場が谷津にあり、この全日本チームが後の読売巨人軍(東京巨人軍)の母体になったと記さ
れています。碑の下には長嶋名誉監督や、原現監督をはじめとする往年の名選手のサインと手形が残っています。
野球好きの方にはたまらないかもしれませんね。
幼少の頃、何度か訪れたことがあった谷津遊園。
バラの花より乗り物に乗るのを楽しみにしていた当時の曖昧な記憶ですが、何故か懐かしい風景を見ているよう
な感じでした。
谷津遊園の閉園は東京ディズニーランドの建設に伴ってだったと記憶しています。
写真を撮りながら感じた不思議な感じは、元祖「おとぎの世界」のパワーだったのかもしれません(笑)。
撮影地:谷津バラ園(千葉県習志野市)
アクセス:京成電鉄 谷津駅より徒歩約5分
使用機材:Nikon D700
AF ED60mmF2.8D Micro
AF ED200mmF4D Micro